きゅう． ページ9
9.
(shp side)
「さっき女子にさ、『A君て、男の子っぽくないのに意外と手大きいんだねー』とか言われたんよ。」
shp「ぶはっ、それって女子の真似ですか？」
「似てるやろ？」
shp「いや、全然。」
女子なんかより、バリ可愛え。
俺の言葉が不服やったのか、Aさんは俺の手を取って自分の手と合わせた。
「ショッピくんの手って大きいよなぁ。手が大きいと、背が伸びるんやっけ？」
shp「……」
思わず合わせられた手をギュッと指を絡めて握る。
所謂、恋人繋ぎというやつや。
「あの……ショッピさん？」
shp「なんですか？」
「これやと、どんだけ違いがあるんかわからんのやけど……」
shp「違いとか正直どうでもええんで。」
この前の、キスの続きがしたくてそう言う空気を出しながらAさんを見つめた。
shp「……いででででー！！な、何するんすか？！」
「オレ、握力50あんねん。」
shp「え、ゴリラやん。」
「……」
shp「いだだだだー！すみませんって！」
「くははは、ごめんごめん。痛かった？」
Aさんに握り締められた拳がまだジンジンとするが、その手を擦ってくれることの方が嬉しくて堪らん。
その痛みすらも嬉しいとか思ってしまっている自分もいる。
…………いよいよヤバイな。
「ショッピくんがオレよりデカいくせに、どうでもええとか言うからやで？」
shp「いや、そう言う意味やなくて……この前の続き、したいなって。」
「この前？」
俺の意味有りげな視線に、キョトンとした顔で小首を傾げるAさん。
いやマジ可愛過ぎて喧嘩ばっかしとるネコとネズミの、ネコの如く山を駆け上がって山頂で世界一…いや宇宙一可愛えって叫びたい。
そんな事を考えながらAさんの手を握り、その手の甲にキスを落とす。
すると、たちまち火が着いたように顔を赤くしたAさん。
shp「そうです、キス……したいなって。」
「えと、その……ええよ。」
Aさんは覚悟を決めたようにギュッと、目も口も勢い良く閉じて此方を見た。
そんな顔されると、手出し辛いねんけど……
仕方ないから、今回はそっと触れるだけのキスに留めた俺えらい。
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手羽先の手先(プロフ) - いなばさん» コメントありがとうございます！お気に召す内容になっていければいいのですが……新婚旅行はどこにしますか？(笑)← (2021年3月27日 11時) (
レス) id: cd3cd98b0f (このIDを非表示/違反報告)
手羽先の手先(プロフ) - ルナさん» 私が神！(わかる人にしかわからない台詞)コメントありがとうございます！いや、神ではないですが楽しんで頂けているなら良かったです！ (2021年3月27日 11時) (レス) id: cd3cd98b0f (このIDを非表示/違反報告)
いなば(プロフ) - はぁ！！！！こうゆうのくっそ好きっす！！！結婚しましょ！！！！ (2021年3月26日 22時) (レス) id: 4216ffde99 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 貴方は神か？ (2021年3月26日 20時) (レス) id: 8c8809bd5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：手羽先の手先 | 作成日時：2021年3月26日 14時
