【d!】新着メッセージがあります。【短編】 (ページ10)

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手料理と君 2 ページ10

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rbr「ふはっ」

「なに？」

rbr「ほっぺ白なってんで。」

「ま？取ってや。」

ズイッとロボロに向かって頬を付き出したオレを見て、彼は少し考えた後指でオレの頬をなぞった。

rbr「ぶはっ！」

「絶対今の取ってへんやろ？！」

rbr「あははははっ、か、可愛ええで！」

笑っているロボロを尻目に窓ガラスに映った顔を見てみると、見事な猫ヒゲが生えていた。

「お前、やってくれたなぁ？」

rbr「まぁ、待て待て。落ち着け？」

「仕返しや！」

そう言って伸ばした手は、いとも簡単にロボロに摑まれてしまった。

「離せよー」

rbr「いややー離したら悪戯するやろ？」

「先にしたのはどっちなん？」

rbr「ほんの出来心やん」

「ほんなら……」

オレはぐっとロボロに顔だけ近付けて、その唇に自分の唇を重ねチュッと軽いリップ音を鳴らして離れた。

rbr「お前ぇぇ…」

「へへ、仕返しや」

驚きに手の力を抜いたロボロからスルリと抜け出し、照れ隠しに餃子を包むのを再開した。

「倍返し、待ってますね？」

追い打ちをかけてやろうとニヤリと笑ってそう言うと、ロボロの目の色が変わった気がした。

rbr「言うたな、覚悟しとけよ？」

どうやら火をつけてしまったようや。