偽物と君(shp) ページ41
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(ci side)
今日は大先生を誘って飯を食いに来ている。
ショッピ君も誘ったら二つ返事で行くと言った。
珍しく携帯を置いて席を立ったショッピ君。
俺はそれを見て、ピーンといい事を思いついてしまった。
思い立ったら即行動やな。
えーっと、暗証番号は…まぁ、無難にAさんの誕生日とかやろ。
うわっ、正解とかマジかよ…
二人のトークルームを開いて、俺の送ったメッセージに直ぐに既読が着いた。
流石に二人のやり取りの履歴を見るとか野暮なことはせんで？
すると、なんとも恥ずかしい返事が返ってきたんやけど。
こいつらいつもこんな会話しとんのか？！
しかし、次の返事を送る前にもう一通すぐにメッセージが来た。
ci「はぁ？ショッピ君はわざわざメールでそんな事言わへんって、遠回しに惚気か？」
shp「おまえ！何してん？！」
ci「やばっ！」
ショッピ君は携帯を奪うと凄い顔で睨んだ。
いや、俺が悪いんやけどこわっ！
ci「そんな睨まんといてやー、二人がラブラブなんは痛いほど分かったわ。」
shp「え？ホンマに？ラブラブやと思う？どの辺が？」
え、待って。
なんでそんな食い気味なん？
ショッピ君の口から、ラブラブって単語が出たんも大分おろいけどな。
ci「俺の送ったメールの返信、見てみ？わざわざメールでそんな事言わへんって言うてるやん？いつも直接聞いとるからやろ？」
shp「…いや、俺全然言わへんねん。」
ci「え？お前それはあかんよ。言わんでも分かるやろはあかん、相手に対する甘えや。Aさんはエスパーやないんやから、ちゃんと思っとること言うた方がええと思うわ。」
shp「そう思うか…？やっぱ言わなあかんよなぁ…」
ショッピのくせに、珍しく弱音吐いとるな。
ci「まぁでも、Aさんは分かっとると思うで？俺がショッピ君のふりしてメールしたの気付いてるって事は、ショッピ君が簡単に好きって言わへんの分かってるからやろ。」
shp「俺がAさんの事好きって分かってへんってことか？」
ci「ちゃうよ、その逆。正に、口で言わんでも分かってるよってことなんちゃう？それに、普段言わへんから希少価値があるんやない？知らんけど。」
shp「そうなんかな…」
恋愛事っていうか、Aさんの事になるとショッピ君てこんなんなるんや。
おもろ。今度部長に報告案件やなー
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作者名：手羽先の手先 | 作成日時：2020年5月28日 1時
