ホラゲーと君(zm) ページ36
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zm「なぁ、なんでよりによってこれなん？」
「いやぁ、ストーリーがね、ストーリーはね…好きなんすよ。」
zm「バイオ7は怖いやろ！」
「いや、シリーズ通してやってるしやっぱやっとかないとかなって…」
オレの買ったゲームのパッケージを眺めながらゾムは言った。
ホンマそれ。
なんで急に一人称やねん！
今まで三人称やから辛うじて出来てたのに…！
「ちなみに、候補にはVRもあった。」
zm「却下して正解やな。そもそも、候補にあったんが謎なんやけど。」
「なぁ、やってーや！お願いしますよぉー」
zm「と、とりあえずAがやってるの見て、クリアが難しそうなら変わったるわ！」
開始30分程経ちました。
もう…もう、無理ですゾムニキ。
zm「いや、無言で見るのやめろや。」
「っ…も、むりぃー…」
zm「なんちゅー声出してんねん。」
コントローラーをゾムに押し付け、オレは首を横に振った。
痛いよー、怖いよー！
誰だよ、こんなゲームやろうって言ったやつ！オレだよ！！
zm「しゃーないなぁ。」
「きゃー、ゾムニキかっこいい！」
zm「棒読み過ぎやろ！」
ゾムは、仕方なくオレからコントローラーを受け取ると続きを開始した。
「ちょ、もう休憩しようや！イーサン！」
zm「誰がイーサンやねん。確かに腹減ってきたなぁ。」
「正気か？このゲームしてて、よう腹減るな。むしろ食欲減退するレベルやわ。」
zm「え？ゲームは別物やろ。コンビニでも行ってくるかな。」
「はぁ？！オレを置いてくのか？！ジャックが来たらどないすればええねん！」
zm「来るわけないやろ！まぁ、そしたら一緒に行くか？」
「当たり前だよな！」
叫び過ぎて少し枯れた喉を近くにあった水で潤してから、二人でコンビニへ向かった。
zm「もしかして、俺帰られへんとかないよな？」
「え？帰る気なん？！ありえんやろ！絶対帰さへんからな！」
zm「……それは別の時に言うて欲しいもんやわ。」
「お願いやから帰るとか言わんといてや…」
zm「はぇー、いつからそんな甘え上手になったん？」
ゾムは意地悪い顔して態とらしく聞いてくるけど、こっちはなりふり構ってられへんねん。
なんとしてもゾムに泊まってってもらわな困るんよ。
zm「Aが、たーっぷり奉仕してくれるんやったらええよ？」
「それは…あっち方面ですか？」
ゾムがにやりと笑っているということはそういう事なんやろう。
さて、どうやってゾムを引き止めようか…
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作者名：手羽先の手先 | 作成日時：2020年5月28日 1時
