お好み焼きと君 2 ページ23
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「食い過ぎて腹パンパンなんやけど…」
zm「摘み買うてきたし、食うやろ？酒もあるで？」
「ちょっと休憩。もう、動けへん。」
家に着くなりソファにダイブして動かなくなったオレに、飲み物を冷蔵庫にしまいながらゾムは聞いた。
しかし、腹が一杯で動けないオレはそのままの体勢から動けなくなった。
いや、正確には動きたくなくなったやな。
zm「ソファ独り占めやん。俺も座らせてーや。」
「もう、無理です。動けまへーん。なんなら眠たなってきたし…」
オレがうつ伏せに寝転んでいるソファにもたれるように床に座ったゾムは、オレの髪を弄って遊びだした。
頭、触られるのって気持ちええよな。
zm「なぁ、寝てまうん？」
「寝てない。寝て、ない……」
zm「いや、もう目開いてへんやん。てか、腹出てんで？」
そう言って、先程ダイブしたことで出てしまっただろうオレの脇腹をゾムは突いた。
「ひゃわっ！」
zm「ぶはっ！なんちゅう声出してんねん。」
「ゾームー？！」
zm「へぇー、脇弱いん？」
「弱いわけないやろ！急だったからビックリしただけやし！」
zm「ほな、触っても問題無いよな？」
ゾムはそう言って玩具を見つけたように瞳を輝かせて、びっくりしてうつ伏せから仰向けに寝直したオレに馬乗りになった。
そして、脇腹をスルスルと撫でるように擽りだした。
「ふはっ、やめっ…！くはははは、待って、ちょっと待って！」
zm「なんやの？弱くないんやろ？ならええやん。」
「いや、ゾムの触り方やらしない…？！」
ゾムは、オレの言葉を聞くなりニヤリと妖しく笑った。
静止のためにゾムの手首を掴んでいたオレの手はやんわりと掴み返された。
その時の目は先程とは全然違っていて、背筋を汗が流れる感覚がした。
zm「デザートくれる約束やろ？」
「沢山買うてたやん、それ食べるんやろ？」
zm「なぁ、ホンマは分かってんねやろ？ええ加減、観念したらどうや？」
「なんの事かわかりかねますぅ。」
zm「せやったら、分からせるまでやから。大人しくしとってや？」
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作者名：手羽先の手先 | 作成日時：2020年5月28日 1時
