【d!】新着メッセージがあります。【短編】 (ページ15)

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珍しく甘えたな君(shp) ページ15

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午後八時を回ったが、ショッピくんの家の近くのスーパーは24時間営業。
なんて都合がいいんだろうか、と一人思考を巡らせながら適当につまみになりそうな食材をカゴに詰めた。

レジで並んでいると、ふと外の喫煙場所に見覚えのある人影を見つけた。

「オレが気付けへんかったらどうする気だったん？」

shp「ちゃんとAさんの事、見てたに決まっとるやないですか。」

袋詰を終え、彼の近くまで来て声を掛けるとショッピ君はタバコを灰皿に押し付け火を消した。

「えー、目合わへんかったよ？」

shp「Aさんが俺を見てへん証拠ですよ。チーズ買う時めちゃめちゃ悩んでたのも見てましたよ。」

「まじか！その話は止めとこうか！よぉし、行こうや！」

都合が悪くなったので、早々に家へ向かうよう彼を促した。
当然の様に買い物袋はショッピ君に奪われ、その代わりに彼の手を握らされた。

「なぁ、そんな引っ付かれると動けへんのやけど？」

shp「為せば成りますよ。」

「いや、危ないから！」

shp「えー、けちー」

料理を始めるなり珍しくショッピ君にバックハグをされ、移動もままならへんかった。
その為文句を言うと、後ろからブーイングが聞こえた。

「ほら、すぐ出来るから待ってて？な？」

shp「…じゃぁ後からしてくれます？」

「わかったわかった。」

shp「約束しましたからね！」

そう言うとショッピ君は機嫌良さそうにチューハイの缶を持ってリビングへ行った。

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