9話:入部 ページ9
Aside
その場にいた全員が目を丸くした。
及川「ちょっと、どういう事!?」
愛宮「そ、そうだよ…どういう……」
及川「今朝は“及川先輩目的ですよ”ってはっきり言ってくれたじゃん!!!」
こもも先輩が何か言おうとしていたらしいが、徹先輩が更に大きな声で被せてきたため、聞こえなかった。
『あの時はまだ、徹先輩に夢中で徹先輩ばっかり見てたからああ言いましたけど、今は違います』
今は、はじめ先輩のスパイクや、一静先輩のブロック。英くんの無駄の無いプレー。その他の部員達も、徹先輩に負けないくらい素敵な人達。そんな人達を支えたいと思った。
花巻「ちょ、ちょっと待て。及川は、Aがお前目的って事を分かった上で入れようとしてたのか?」
及川「え?うん」
岩泉「お前、ほんとに馬鹿になったか?」
及川「岩ちゃん!俺に失礼だよ!」
やっぱり、徹先輩目的で入るのは駄目なのか……
なんでかはまだ分からないけど…
『駄目だと言うことは分かってる…つもりなんですけど、私入部したいんです』
愛宮「……で、でも」
『私、徹先輩を追っかけて青葉城西に来たんです』
愛宮「尚更駄目だよ…!!」
『中学生の時、徹先輩のプレーを見て、この人の支えの1部になれたらと思ったんです。徹先輩目当てでごめんなさい。でも、今は皆さんの支えになりたいと思ってます。お願いします』
部員の皆に向かって頭を下げるも、反応はない。が、ただ1人徹先輩だけが爆笑していた。
及川「はっー!やっぱりAちゃんって面白いね!!最高!いいよ、入部決定!」
『全員に納得して貰わないと意味無いので、そういうのいいです』
及川「え、あ、うん…そうだよね……」
徹先輩を説得(?)させて部員の皆へと向き直ると、皆が笑いを堪えるように口元に手を当てていた。
『……どうしました?』
花巻「いやっ…うん、いいよ。うん、俺は良いと思う」
松川「うん。君、入部決定」
声を震わせながらそう言う貴大先輩と一静先輩。
他の人達は…と思いそれぞれに視線を向けると、
皆首を縦に振ってくれた。
『…こもも先輩は?』
愛宮「あっ、うん!これからよろしくね!」
最後にこもも先輩に確認をする。
無事、認められたようで安堵した。
『皆さん、改めてこれからよろしくお願いします』
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ぎうにう(プロフ) - すきやきさん» ありがとうございます(泣)更新頑張ります!!! (2020年4月21日 15時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
すきやき - この作品すごい好きです!続き楽しみにしています! (2020年4月18日 23時) (レス) id: 55a2afb651 (このIDを非表示/違反報告)
ぎうにう(プロフ) - ぽかりさん» ありがとうございます!!!週一で更新できるように心がけます……汗 (2020年4月9日 17時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり - 凄い面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年4月3日 21時) (レス) id: fd5c671f1d (このIDを非表示/違反報告)
ぎうにう(プロフ) - 杏さん» こちらこそありがとうございます!!もっと面白くできるよう頑張ります^^* (2020年4月2日 23時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぎうにう | 作成日時:2020年4月1日 23時