検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:26,211 hit

9話:入部 ページ9

Aside





その場にいた全員が目を丸くした。



及川「ちょっと、どういう事!?」

愛宮「そ、そうだよ…どういう……」

及川「今朝は“及川先輩目的ですよ”ってはっきり言ってくれたじゃん!!!」



こもも先輩が何か言おうとしていたらしいが、徹先輩が更に大きな声で被せてきたため、聞こえなかった。



『あの時はまだ、徹先輩に夢中で徹先輩ばっかり見てたからああ言いましたけど、今は違います』



今は、はじめ先輩のスパイクや、一静先輩のブロック。英くんの無駄の無いプレー。その他の部員達も、徹先輩に負けないくらい素敵な人達。そんな人達を支えたいと思った。



花巻「ちょ、ちょっと待て。及川は、Aがお前目的って事を分かった上で入れようとしてたのか?」

及川「え?うん」

岩泉「お前、ほんとに馬鹿になったか?」

及川「岩ちゃん!俺に失礼だよ!」



やっぱり、徹先輩目的で入るのは駄目なのか……
なんでかはまだ分からないけど…



『駄目だと言うことは分かってる…つもりなんですけど、私入部したいんです』

愛宮「……で、でも」

『私、徹先輩を追っかけて青葉城西に来たんです』

愛宮「尚更駄目だよ…!!」

『中学生の時、徹先輩のプレーを見て、この人の支えの1部になれたらと思ったんです。徹先輩目当てでごめんなさい。でも、今は皆さんの支えになりたいと思ってます。お願いします』



部員の皆に向かって頭を下げるも、反応はない。が、ただ1人徹先輩だけが爆笑していた。



及川「はっー!やっぱりAちゃんって面白いね!!最高!いいよ、入部決定!」

『全員に納得して貰わないと意味無いので、そういうのいいです』

及川「え、あ、うん…そうだよね……」



徹先輩を説得(?)させて部員の皆へと向き直ると、皆が笑いを堪えるように口元に手を当てていた。



『……どうしました?』

花巻「いやっ…うん、いいよ。うん、俺は良いと思う」

松川「うん。君、入部決定」



声を震わせながらそう言う貴大先輩と一静先輩。
他の人達は…と思いそれぞれに視線を向けると、
皆首を縦に振ってくれた。



『…こもも先輩は?』

愛宮「あっ、うん!これからよろしくね!」



最後にこもも先輩に確認をする。
無事、認められたようで安堵した。



『皆さん、改めてこれからよろしくお願いします』

10話:陥れるには→←8話:目的



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (98 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
199人がお気に入り
設定タグ:青葉城西 , ハイキュー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぎうにう(プロフ) - すきやきさん» ありがとうございます(泣)更新頑張ります!!! (2020年4月21日 15時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
すきやき - この作品すごい好きです!続き楽しみにしています! (2020年4月18日 23時) (レス) id: 55a2afb651 (このIDを非表示/違反報告)
ぎうにう(プロフ) - ぽかりさん» ありがとうございます!!!週一で更新できるように心がけます……汗 (2020年4月9日 17時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり - 凄い面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年4月3日 21時) (レス) id: fd5c671f1d (このIDを非表示/違反報告)
ぎうにう(プロフ) - 杏さん» こちらこそありがとうございます!!もっと面白くできるよう頑張ります^^* (2020年4月2日 23時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぎうにう | 作成日時:2020年4月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。