6話:席替え ページ6
国見side
男バレに面白いマネが入った。
俺と同じクラスで、友達が少ないらしい。
クラスの話題にされていた。少し可哀想。
一応俺もクラスLINEに誘われたけど断った。
入る必要性を感じなかったから。
Aはされるがままで、静かに椅子に座っていた。パリピグループが怖くて、嫌だけど何も言えないのか。これまた可哀想に。
スマホを返された途端、何かの操作をしたらしいA。そして静まり返る教室。
え……何があった？
「日明さん…？クラスLINE抜けてるけど、操作ミスった？」
Aが軽く首を傾げる。
『入る意味、無いでしょ』
さも当然のように言うA。
前言撤回。怖くて何も言えなかったんじゃくて、言う必要が無かったのか。可哀想とか思ってごめんな。
そう心の中で誤るも、誰かに届くことは無い。
「あ、あぁーうん、そうだね。ごめんね〜勝手に入れちゃって」
『…？善意だったんでしょ？別に謝らなくてもいいけど…』
あーあ。友達出来なさそう。
俺も人のこと言えないけどね。
教室が静まり返っていると、丁度いいタイミングで先生が教室に入って来た。皆席に着いて、地味に安堵していることが表情に漏れている。
後ろの方から、Aの事を悪く言う声がちらほら聞こえてきた。
まぁ、あんだけ空気悪くしとけば嫌われるのも当然か。
「じゃ、早速だけど席替えすっからくじまわすぞー」
席替え…1番後ろの端以外嫌なんだけど。
1番……前…終わった…
ていうか、俺背デカいし後ろの人見にくいだろ。よし、先生に変えてもらおう。
「うわっ最悪…」
すぐ横から後悔の声が聞こえてきて、此奴も1番前なのかな…なんて考えながら番号を盗み見ると、なんという事か1番後ろの窓側の席だった。
何がそんなに不満なんだ…陽キャの考えることは分からないな。
そう思いながら耳をすませて話を聞いてみれば、隣の席がAだから嫌らしい。隣が誰とか気にする意味ないでしょ。授業サボって話す気満々じゃん。
国見「ねぇ、俺のと交換する？」
「え、良いのか国見？」
国見「いいよ」
よし、これで安全地帯確保。
Aもよく喋るタイプではないし、面倒臭い女子が隣じゃなくて逆に良かった。
『あ、英くんが隣か』
国見「よろしく」
『知ってる人が隣で良かった。よろしく』
顔をピクリとも動かさず、真顔で言ってきたA。何か近いものを感じた気がした。
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ぎうにう(プロフ) - すきやきさん» ありがとうございます(泣)更新頑張ります！！！ (2020年4月21日 15時) (
レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
すきやき - この作品すごい好きです！続き楽しみにしています！ (2020年4月18日 23時) (レス) id: 55a2afb651 (このIDを非表示/違反報告)
ぎうにう(プロフ) - ぽかりさん» ありがとうございます！！！週一で更新できるように心がけます……汗 (2020年4月9日 17時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
ぽかり - 凄い面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月3日 21時) (レス) id: fd5c671f1d (このIDを非表示/違反報告)
ぎうにう(プロフ) - 杏さん» こちらこそありがとうございます！！もっと面白くできるよう頑張ります^^* (2020年4月2日 23時) (レス) id: c42a6ad68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎうにう | 作成日時：2020年4月1日 23時
