第九十六話 ヤグルマの森 ページ9
No SIDE
特訓やAの協力助言もあり、サトシは
見事、シッポウジムの再戦に成功し
ベーシックバッジを手に入れた
そして次の街、ヒウンシティのヒウンジムに
向かって旅を再開した
途中、サトシの卵が孵化してズルッグが
生まれたり色々ありながらも
一行はヤグルマの森に到着した
『…大きな森』
アイリス「本当ね…かなり深い森だわ」
デント「あれは、ヤグルマの森だよ」
サトシ「ヤグルマの森？」
デント「うん、ヤグルマの森は
真っ直ぐ行けばあっという間、
脇にそれれば自然の迷路と言われているんだ」
サトシ「自然の迷路か…気をつけないとな」
アイリス「そんなの迷うわけないでしょ！
森のことならあたしに任せてよ！」
『何故だろう…フラグに聞こえる』
アイリスの言葉に思わずボソッと本音が漏れる
しかし聞こえなかったのか
誰にも突っ込まれることはなかった
デント「さてさて…この道がただの一本道か
それとも迷路になるか…！」
『できればサクッと行ってジム戦したいな…』
警戒しながらも
ヤグルマの森の中を進んだ
森の中は木々の根っこが絡み合い
葉と葉の間から
優しい光が漏れ出していた
アイリス「んー！
やっぱり森の中は気持ちいいわね！」
デント「空気も新鮮で優しい光にあふれていて、
いいポケモンが育ちそうだ！」
サトシ「新しいポケモンに出会えるといいな！」
『(呑気だな…)』
迷えば最悪、元の道に戻れないかもしれない
それを甘く見ているな…考えもしてねーな
と周りの呑気さにAは思った
「クルゥウ！」
【ドッ】
「ピカッ？！
ピィカッヂュゥウ！！」
【バリバリッ】
サトシ「うわぁあ？！」
アイ/デン「「？！」」
『あり…』
背後からクルミルが飛んできて
ピカチュウを勢いよく蹴り飛ばした
蹴り飛ばされたピカチュウは
体勢を立て直すと十万ボルトで反撃に出るが
すんなりかわされてしまい
サトシに直撃してしまった
「クルゥ！！」
「びかぁあ？！？！」
しかしクルミルは攻撃をやめることなく
はっぱカッターに糸を吐く
そして虫食いなど
何故かピカチュウに好戦的だった
サトシ「ピカチュウ！大丈夫か？！」
「ピカッ！」
『…まーたえらく元気なのが来たな』
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
