【pkmn】冠雪原の彼女と僕 3 【デント】 (ページ45)

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第百三十一話　苦手なアイツページ45

No SIDE

３個目のジム戦を終えたAたちは
ヒウンシティを後にし

次のジムがあるライモンシティへと向う
旅の途中、ベルと再会し

共にティータイムを楽しんでいた

…約一名を除いて

ベル「んー！味も最高よねぇ！ズバリ五つ星！」

デント「作ったかいがあったよ、

そう言ってもらえると」

『…』

Aはあのチラーミィ以降

ベルが苦手なためある程度距離を取っていた

しかし、ベルはそうではないようで

ガンガンに絡んでくる

ベル「ねぇねぇ！Aちゃん！
キルリアは元気？

あたしのこと気になってなかった？」

『…気にしてないし、気にもとめてない』

ベル「またまたー！そんなこといっちゃって！

会いたがってたでしょー！
いつでも私は交換大歓迎だからね！」

『しねーし、その自信どっからくんだよ…』

完全にベルの絡みにイライラしていた

しかし、断りを入れても本人はお構いなし

それだけキルリアを気に入ってしまったのだろう

『(ほんっと厄介…)』

口に残りのケーキを突っ込むと
逃げるように木陰に行き寝転んだ

ベル「まぁ！食べて
すぐ寝るとバッファローになっちゃうわよ？」

『っ…うるせー！』

アイリス「め、珍しくトゲトゲしてるわね…」

デント「あー…ベルがあまりにも
しつこいから嫌になっちゃったんだと思う…」

アイリス「そういや、
Aってベル苦手なんだっけ…」

デント「嫌いでは…ないと思うんだけど…多分」

とはいえ

本当にそうかさえアレだと怪しいものだ

Aは完全に関わるまいと寝ようとしている

サトシ「にしても
少し体を動かした方が良くないか？」

『食べてすぐに動くのもよくねーぜ…多分』

サトシ「多分かよ…」

サトシに適当に言葉を返すと
木陰の涼しい風に当たり

ウトウトし始めた

デント「そのまま寝たら風邪を引くよ？

あー、口の周りにクリームもつけちゃって」

『んぅっ』

デントはブランケットとハンカチを手に取ると
Aの口の周りについた生クリームを拭き取り

風を引かないようにとブランケットをかける

デント「ふふっ君がお昼寝なんて珍しいね」

『起きてたらベルに一生絡まれる』

デント「そういうことか…」

Aのスパッとした返しに思わず
苦笑いをしながらもAの頭を優しく撫でる

ベル「デント君って面倒見もいいのね」

アイリス「まぁ…そうなんだけど

Aは特別ねぇ…」

ベル「え？！どういうこと？！」