第百二十五話 純情バトル開幕 ページ39
デント SIDE
Aちゃんが先にジム戦をするということで
僕たちは観戦側にズレ
目の前には広いフィールドを挟んで
お互いに向かい合う
Aちゃんとアーティーさんの姿が見える
サトシ「あーあ…いいなーA…」
アイリス「じゃんけんで
負けたんだから仕方ないでしょー、子供ねぇ」
デント「それに、ちゃんと
次にバトル出来るんだしいいじゃないか」
そう言葉を掛けるが
やはりサトシは少し不満そうだ
しかし、事前にどちらが先にジム戦をするか
じゃんけんをしてしまった以上仕方がないことだ
「それでは、これより
ヒウンジム、ジム戦を始めます！
使用ポケモンは3体！
どちらかのポケモン、全て
戦闘不能になった時点で試合終了です！」
アーティー「では、
ジムリーダーとして僕から手のうちを明かそう
一体目は…出てこい！イシズマイ！」
【ﾊﾟｧﾝｯ】
「イマイ」
アーティーさんの一体目はイシズマイか…
アイリス「背中に背負っている岩が
デントのイシズマイとは違うのね」
デント「うん、そうだね」
サトシ「虫、岩タイプだから…」
デント「Aちゃんの
ポケモンなら誰でも弱点がつけるよ」
イシズマイの弱点は鋼、水、岩タイプの３つ
鋼タイプのルカリオ、ニダンギルでも
水タイプのミロカロスでも効果抜群をつける
今回は相性ではかなり有利だが…
相手はアーティーさんだ
本来なら、そう簡単に勝てないと
思えてしまうが…正直なところ
Aちゃんが負ける姿は全く想像ができない
今まで、苦戦したところを見たことないからな…
『…ニダンギル、頼む！』
【ﾊﾟｧﾝｯ】
「ギギッ！」
サトシ「ニダンギルか！」
ニダンギルはトリッキーな動きが得意なポケモン
今回はどんなテイストを見せてくれるかな…
「始め！」
『ニダンギル、聖なる剣！』
「ギギ！」
アーティー「イシズマイ避けろ！」
「イマッ！」
ニダンギルの聖なる剣をイシズマイは
無駄な動きなく華麗にかわす
あのイシズマイ、素早いぞ
『ニダンギル、もう一度聖なる剣！！』
アーティー「穴を掘る！！」
【ドドッ】
『分裂して追いかけろ！！』
アーティー「なに？！」
また、聖なる剣をかわし
穴を掘るで地面の中へと潜り込むが
待ってましたと、なんと分裂するように
指示をすると、片方のニダンギルが離れ
イシズマイを追いかけ穴の中へと入っていった
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
