第百九話 最悪の相性診断 ページ23
No SIDE
予想は大きく当たり
相性診断はとても酷いものだった
クルミルも
カベルネ「貴方とその
クルミルのマリアージュは…最悪よ！」
ツタージャも
カベルネ「ツタージャ…ｽﾝｽﾝ
黒胡椒のような
スパイシーな香りが強すぎるわねー
目つきも鋭すぎてマイナス」
ポカブも
カベルネ「駄目ね、無駄にニコニコ
笑っているだけでバトル向きじゃないわー
こんなのテイスティングしなくてもわかる」
ミジュマルも
カベルネ「何？この人に媚びる様なこの態度！
しかもここまで漂うおじさんみたいな加齢臭！
全く話にならないって感じ！」
そしてズルッグも
カベルネ「なめし革のような香りっていうか…
それにしても…だらしないわねー」
頭を抱えるレベルの酷評っぷりだった
Aなんて途中から
呆れて笑っていたくらいだ
カベルネ｢もぉー！！
貴方のポケモンはどれもたんにんが
強くて舌が痺れちゃうって感じ！！｣
サトシ｢なんだかよくわかんないけど…
さっきはピカチュウのことは珍しいし
変わった香りって誉めてくれてたのにな…｣
カベルネ｢珍しいから
いいってもんじゃないわよ
写真で見るより可愛くないしー｣
「ビィイガァ『ピカチュウストップ』ピカッ？」
もう完全に相性診断なんて関係なく
自分の好みで言ってるようにしか感じなかった
ピカチュウもカベルネの態度に頭が来たのか
十万ボルトを放とうとするが
Aが止めに入った
『ピカチュウは可愛いよ』
優しく笑いピカチュウの頭を撫でると
嬉しそうに目を細めた
カベルネ「な、なによアナタ…！」
『それはこっちの台詞なんだけど…
サトシ、ここよりも隣の店に行こう
あの人のほうがちゃんと見てくれるよ』
カベルネ「ちょっと！
何勝手なこと言ってるのよ！」
『アナタの相性診断受けるより
隣の方に見てもらったほうが得策かと
師匠もよく言ってたよ
客が並ばないのにはその店に原因がある…ってさ
これでわかったんだし、行こうぜサトシ』
サトシを連れ出そうとする
Aに怒り出すカベルネだったが
Aは特に相手にもせず
にこやかに言葉を返す
が
それが気に入らなかったのだろう
次のカベルネの言葉に全てが悪い方へ一変する
カベルネ「っ〜あ、アナタみたいな
人の良し悪しが分からない人間を
弟子にするなんてよっっぽど
見る目がないのね〜その師匠！
きっとろくなトレーナーじゃないわね！」
『あ"？』
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作者名：ラム酒 | 作成日時：2022年9月26日 3時
