【pkmn】冠雪原の彼女と僕 3 【デント】 (ページ11)

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第九十八話　思わぬアクシデントページ11

No SIDE

しばらく走ると

躓いて転んで足が
止まっていたサトシに追いつくことができた

デント「サトシ！」

アイリス「大丈夫？」

サトシ「っ…あぁへーきへーき

クルミルは？！」

二人は怪我がないか心配するが

サトシは痛みよりもあのクルミルを気にし
起き上がるがもうクルミルの姿はどこにもない

デント「どうやら見失ったみたいだな…」

サトシ「…あれ？」

アイリス「なに？どうしたの？」

サトシ「いや…Aは？」

アイ/デン「え？！」

振り向くと後ろを走っていたAの姿がない

そのことに気がつくと
デント顔がみるみる青くなっていく

デント「Aちゃんがはぐれたぁあ？！」

ーー
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一方その頃

そのAちゃんはというと

『はぁ…

木に服が引っかかった事に
気を取られてたら置いてかれた…』

置いていかれたことに肩を落としていた

『…道のない森の中を
歩き回るとか無理ゲーだっつーの』

はぁっと深くため息を付きながらも
なんとか合流しようと

向かったと思われる方向へ歩き出す

『…てか気付けよなー

私がはぐれたことに…特にデント…』

気づいてくれなかったことに
少し不機嫌になっていた

いつもあれだけ構い倒すのだから
そう思われても仕方ないのかもしれない

歩き続けること数十分…

デントたちどころか
人影の一つも見えず少し焦り始める

『こりゃ吹雪の雪道とは違う意味でヤバいな…』

最悪、焚き火でもしてのろしをあげようか
と考えていると開けた場所に出た

『…湖…？ヤグルマの森にこんな場所あったんだ』

そこは大きな湖が一面に広がっていた

陽の光が反射して波打つ水面を
キラキラと輝かせとても綺麗な光景だった

『…休憩しようかな』

Aは手持ちのポケモンを
全て出し、少しの間遊ばせることにした

ミロカロスは湖で優雅に泳ぎ

ニダンギルとキルリアは駆け回って遊び

ルカリオは湖に素足を入れて
涼むAの横を座っていた

そしてもう２体

馬のようなポケモンは湖の水を飲み

頭の大きなポケモンはみんなが見える位置で
楽しそうにみんなの様子を見ていた

『雪原とは全然違う景色だから皆楽しそうだ』

「ヴァウ」

『ルカリオも遊んできていいんだよ？』

「ルゥウ」

『私といるのが好き？言うねーお前も』

「おやおや、先客とは珍しい」

『！』

聞き慣れない声に振り向くと
知らない男の子が立っていた