魔眼百十四個目 ページ19
▷Aside
カルエゴ「学校の不可侵領域,
お兄ちゃんが声高らかに宣言した
其れを合図に先生たちが持っていた大きな鍵を回した
ガチャリと錠前の開く音が聞こえ,扉を覆っていた鎖が外れていった
イル魔「王の教室が…!」
『開く……!』
カルエゴ「この先こそが我が校を誇る王の遺物にして貴様らの新しい…」
皆「城ーーーッ!」
きぃ…と,元の教室とは違う滑らかな音がして王の教室の扉が開いた
中は――――――――
「「「「『ッわーーーーー!!!!!!』」」」」
扉の向こうの教室は年期を感じない程綺麗で,凄ーーーく広かった
リード「すっげえ!広!!」
エリザ「天井高〜い♡ステキ〜♡」
ジャズ「こっちも高そう〜♪」
サブロ「ウヌッ…ウヌッ…」
『あれっ!?サブ君泣いてる!?!?』
リード「うん!嬉しいよな!魔王好きだもんな!!」
感極まって静かに涙を流しているサブ君の周りに皆がわらわらと集まってきた
リード「おっ!黒板!」
ジャズ「てことはここが教室か」
イル魔「にしても広いなぁ〜」
『……こんなに広いと1人じゃ寂しいね』
イル魔「…じゃあ俺らで!アブノーマルクラスでこのだだっ広い王の教室を賑やかにしようぜ!!
勿論」
「「「「『アブノーマルで!!』」」」」
口裏も合わせていないのに皆が同じ事を口にしたことが可笑しくて,可笑しくて
皆はお互いの顔を見合わせて,きょと…と目を丸くして,それから思いっきり笑った
何百年も空っぽで閉め切っていた教室に新しい風が吹き込んだ瞬間だった
208人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬう(プロフ) - 篝火さん» 了解しました! (6月15日 19時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - ぬうさん» ありがとうございます!最近リアルが忙しくて更新が滞っていますが気長にお待ちください🙏 (6月15日 19時) (レス) id: d366ff2cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - いやぁ……とても好き( '-' )設定とかイラストとか主ちゃんのセリフの合わせ方とか全てにおいて最高でございます。これからの続きも楽しみに待っております (6月14日 0時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:篝火 | 作成日時:2023年4月8日 12時