魔眼百十三個目 ページ18
▷カルエゴside
『お兄ちゃんはさぁ――――
なぁ〜〜んにも分かってないんだね』
カルエゴ｢………………は…｣
屈託のない笑顔で言われた言葉は表情に見合っていない,突き放すようなこと
カルエゴ｢ど…ういう………｣
『ヒトはね恐怖を感じたことを忘れにくいんだって｡大きな衝撃であるほど脳に定着しやすい｡それに自分の想像も上乗せされる｡
いくら悪魔は飽きっぽいとは言え,恐怖に対しては別でしょう?
だから何をしても,何をしても!』
次第にAの声は大きくなっていき,最終的には叫ぶような形になった
『…皆の中から“私=恐怖”のイメージは消えないの』
ぐらり,とAの大きな目が揺れた
そして苦しそうに笑った
こんな小さな存在が世間から指差されるなんておかしい
お前に降り注ぐ批判はこの牙で噛み砕いてやる
だからどうか
―――――そんな顔しないでくれ
抱き締めようと一歩踏み出したとき,
ジャズ｢Aちゃん!そろそろ開放時間だって!!｣
『ぇ?』
ジャズがAの手を引いていった
『ちょっ…もう……待ってよジャズ君!』
その顔は心からの,俺が見たかった,笑顔だった
『ちょっホント待って!足が絡まって……きゃっ!?』
手を引くジャズのスピードにワンテンポ着いていけなかったのかAはバランスを崩した
倒れる…!と思ったが
ジャズ｢おっ…と｡つーかまえた｡大丈夫?｣
ジャズの胸に倒れ込んだお陰で怪我はせずに済んだ
しかし胸に倒れ込んだ為,端から見たら抱き合っているように見える
しかしそんなことはどうでも良い｡いやどうでも良くはないが｡
問題はAの顔だ
『………………へ?』
遠くから見ても分かるほど真っ赤になっており,混乱のあまり声が出ないのか口をはくはくさせている
………………………………何か気に入らんのでアイツは後で
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ぬう(プロフ) - 篝火さん» 了解しました！ (6月15日 19時) (
レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - ぬうさん» ありがとうございます!最近リアルが忙しくて更新が滞っていますが気長にお待ちください🙏 (6月15日 19時) (レス) id: d366ff2cb9 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - いやぁ……とても好き( '-' )設定とかイラストとか主ちゃんのセリフの合わせ方とか全てにおいて最高でございます。これからの続きも楽しみに待っております (6月14日 0時) (レス) @page39 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篝火 | 作成日時：2023年4月8日 12時
