【d!】ギスゲバ荘の大家 (ページ8)

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ut「え...なにこれどこ...？」

キョロキョロしている男にAは緑茶を淹れたティーカップを差し出した。

「よかった、起きたんですね」

他の住人たちから大先生と呼ばれているようだけれど、もしかして偉い方なのだろうか。
でも煙草臭いしなんか貧乏そうだし違うかもしれない。
Aはよろよろのスーツや、煙草の臭い、不健康そうな顔をティーカップを持ったまま不思議そうに見つめていると、目の前の男は何やら慌てたように叫んだ。

ut「えっっっっっうせやろ！？お、オンナノコおる！？しかもバリ俺のタイプの！」

gr「やかましいのが起きたか」

kn「おお大先生やっと目ぇ覚めたかぁ！」

ut「コネシマさんそちらのレディはいったい？」

「大家です。つい先程到着したばかりですが」

ut「フッ神よ...今更俺のご機嫌取りか？」

sha「これヤバそww大家さんさぁこっち離れとき？」

rb「なんや元気そうやんかもう一発入れとくか？」

em「ロボロさん犯人なん？www何したんです？」

rb「いやートライデント当ててぶち殺そう思ってんけどちょうどAさん来たから」

syp「ガチ殺意やった」

em「そりゃびっくりさせるわ」

Aは首を傾げながらも少し煙草の臭いが気になっていたのもあり、逃げるようにシャオロンのほうへ離れると、背後からねっとりとした声をかけられた。

ut「お嬢さん！お待ちなさい...」

tn「森のくまさんかな？」

ci「クフっwwww」

ut「僕は鬱と申します。麗しい方、あなたのお名前は？」

男は片膝を立て額に手を当てている。
思わずきもちわるいと言いそうだったが、隣に立つシャオロンが代わりに「キッショ」と言葉にしてくれた。
Aはありがとうシャオロンさんと心で呟いた。

「Aです...大先生と呼ばれているのですか？」

ut「A...美しい名だ。フンっいやまあ、こいつらがどうしてもそう呼びたいってきかないもんでね」

rb「オイ！！！！」

ci「事実無根！」

ut「もちろんお好きに呼んでいただいて構いませんよ」

「....では鬱先生とお呼びします」

ut「だぁぁああかわいい！！！」

もはや事態の収集がつかなくなったのと荷解きなどが完了していないこともあり、今日のところは解散して後日正式に挨拶と事情聴取をさせてもらうことにした。

「皆さん今日はすみません」

rb「Aさーん！また来ますねーーー！」

ut「またねーーー！」

tn「デレデレやなこいつら」

sha「じゃあまた今度な」