【d!】ギスゲバ荘の大家 (ページ6)

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一人一人によろしくお願いしますと返し、後からやってきた３人を見た。

tn「初めまして、トントンですー。一階のあっちの反対のほうの部屋で暮らしておりますんで、よろしくお願いします」

em「あっハイ。私はですね。えーっと、302号室のエーミールと申します。よろしくお願いしまーす」

流れるように次々と自己紹介が行われるため、Aは書類と彼らの顔とを忙しく見る。
そして最後のひとりの黒いスーツの男に視線を移すが黙ってこちらを見ているだけでなかなか話を始めない。
Aは心配になって「あの...」と声をかけるがそれでも返事がない。
どうしたのだろうかと思っていると。

「っハァイ！」

突然口を開き大声でアメリカ風のあいさつをしてきた。
Aが目を点にして固まっていると、周りの男たちが一斉に騒ぎ立てる。

「待て待て！！ちょっスベった！サイアク！今のなし！！今のなし！！」

tn「おまえwww初対面でそれはスベるに決まっとるやろ」

zm「引くほどすべっとったな」

kn「いや！よくぞやったグルッペン。ようやった、おもろかったで。俺はおまえを評価するよ、うん」

gr「あ゛ー畜生クッソ恥ずかしい......えー、501のグルッペンだ。今のは忘れてくれ」

死にたいんじゃあと顔を覆っているグルッペンに、近くにいたエーミールが肩に手を置いてドンマイと言っている。
Aは苦笑いを浮かべたが、すぐに話を変えた。

「今日からこちらの管理をするAと申します。よろしくお願い致します。わざわざ集まっていただいて恐縮です」

tn「いやいや特に何もしてなかったですし」
syp「ヒマやったんで」
ci「いや〜ロボロがすごいテンションでピンポンしてくるからなんやと思ったけど」
zm「そういうことか〜」
rb「なんやねんおまえら！おまえらやって嬉しいやろ！！」
sha「こいつさっきからずっとうっさいねん」

「あの、いいでしょうか」

止めない限り永遠に会話が続きそうなので、Aは控えめに口を開く。

「実は先ほどエントランスにて爆発と、こちらで漏水が発生しています。皆さんのお部屋でも何かトラブルは起きていないでしょうか」

するとなぜか全員がポカンとした様子でAを見つめた。