【d!】ギスゲバ荘の大家 (ページ47)

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zm「それ俺、探し損やない？」

tn「頼むでゾム〜かわいいトンがここのマジキチ住民に見つかったら何されるか…考えただけでワイはもう、もう…」

zm「わかった、わかったから落ち着きやトントン…」

tn「トン！トン〜！！！」

zm「ｷｯﾋﾋﾋﾊﾊﾊﾊwwwそれおもろいなあwww」

2人が騒いでいる横で、Aはえいっとステッキを振る。

『トンちゃんの生体反応を検出するレーダーを作りました。この移動している赤い丸がトンちゃんです』

tn「さすがに有能すぎるゥ！！」

zm「すご！こんなんあったら楽勝やん」

Aはゲームボーイほどのサイズのレーダーをゾムに渡す。
はえ〜と眺める2人を置いて、Aはスタスタと帰って行く。

zm「ちょっA！どこ行くん？」

くるりと振り返ったAの氷のような瞳に思わずゾムは声を洩らす、が続くAの言葉に安堵した。

『トンちゃんが敷地から出ないようにバリアで囲みに行くんです。宿無しになりたくなかったらほら！動く！』

zm「コワ…」

tn「ほら行くでゾム！」

管理人室に戻ったAは、祖父からの引継ぎの書類の中から目的の資料をひっぱり出し外に出る。

『主は言う、
　命あるものは皆この壁を通らない』

目の前に輝く光の障壁を出現させると、またAは急いで建物へ。

そのころ、PS最強の2人はレーダーの反応を頼りにグルッペンの部屋の扉の前に立つと、トントンが怒涛の勢いでインターホンを鳴らしまくる。

gr「誰やッ！！！」

tn「うるせぇ！！！」

トントンは出てきたグルッペンを気迫で退かしてずかずかと部屋の中に入る。

gr「オイオイ何すんだ！これは歴とした侵犯行為である！リメンバーセンカク！！」

zm「おじき！どうやら奴はこの下の家に逃げました！！」

tn「この下は誰や！」

zm「エーミールです！」

tn「やれぇ！」

置いてけぼりのグルッペンをそのままに、2人はそのまま窓から飛び降りてドタバタとエーミールの部屋に侵入した。

tn「どこやトンんん！！」

em「空気入れ替えてたらヤバいもん入ってきたんですけどぉ！」

zm「ここで俺は早々に方をつけると言っていくぅ、唸れ知杖ッ！子ブタはどこだ！」

どこからかゾムが取り出した謎の錫杖は、ゾムの手を離れるとエーミールのキッチンに向かって倒れた。

zm「そこやトントン！」

tn「トォォオン！！」

知杖の導きのとおり、鍋のかげからトンが顔を出すがテンテコと走ってトントンの手をのがれていった。