【d!】ギスゲバ荘の大家 (ページ29)

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「ご丁寧にそんな...大丈夫ですよ」

syp「まあまあまあまあ遠慮せんでいいですって！！！ほら！かあいらしいコーヒーカップとか、砂糖入れとか。茶葉とか豆もここらへんの良さそうやない？」

「うわあ本当ですね！ネットショッピングって普段利用しないんですけど、こんないいものも出てるんですね」

ショッピが持参したノートPCの画面にはズラリと商品が並んでおり、Aは早速目をキラキラとさせた。

syp「店に出てるのと同じものなんで便利っすよ。Aさんは日本茶と紅茶、コーヒーだとどれが好きですか？」

「うーん...お客様用ならコーヒーか日本茶ですけど、私は紅茶が好きです。冷たいアイスティーとか」

syp「へー似合いますね。イメージやとミルクもシロップもどっちも入れてそうやけど」

「そうなんですー！お菓子なしでアイスティーだけ飲むときは甘ーくしたいんですよねぇ」

syp「あーいいっすね。じゃあもう買うのは紅茶と日本茶でええんちゃいます？元々じいさんが置いとったのもたぶんその２つやろうし」

「そうですね！....あっこの湯呑みかわいいです」

Aとショッピが同じ画面を見ながら肩を寄せ合い楽しそうにサイトわ見ている様子を、Aに絶賛無視されているシャオロンと鬱先生はこっそり窓から覗いて見ていた。

sha「んにゃろ〜Aに近すぎ！タバコもやけど何よりうさん臭いんやから離れろや」
ut「んーーそれ俺らも大概やけどな」
sha「そもそも大先生がガチっぼい数字言ったせいでこんなことになっとるんやけど。謝って？俺に」
ut「ハンｯｯ何言うてんのこいつ！！それを言うならスリーサイズの話持ち出したんも、Aちゃんはもっとちっぱいや言うたんもおまえやろ！」

その騒ぎ声に反応したのか窓に顔を寄せてプチゲバっている２人のほうをショッピが横目で見て、フッと鼻で笑った。

ut「アッッあいつこっち気付いとる！」
sha「クソぉ腹立つななんやねん」

syp「じゃあ３日で届くんで」

「はい！素敵なの見つけられてよかった！おかげで助かりました」

syp「いーえ、お互い様ですよ」

「では代金は来月分のお家賃から...」

syp「それなんすけど、Aさんの引っ越し祝いってことで奢らせてもらえません？今更やけど」

「ええっ.....！」

「わ、悪いですよ。入居者さんに奢らせるなんて」
syp「まあお世話になりますし」
「でも...！
syp「あーーー....じゃあこうしましょ？」
「え...？」