【d!】ギスゲバ荘の大家 (ページ19)

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ニカリと笑うと、コネシマはポリポリと後頭部を掻いた。
直接の殺意はなかったとはいえ真正面から銃口を向けてきた男に護りたいと言われてもいまいちピンとこないAだったが、宇治抹茶生チョコの恩があるため深く考えず納得することにした。

kn「そやけどもおまえからしたら完全に初対面やし、しばらくはこっそり見守ってよ思っててんけど。いやぁさすが優秀やな！速攻でバレてもうたわ！」

「最初からずっと怪しかったですけど...でも、嬉しかったです」

好物を食べられたAは素直にそう告げたが、もっと素直なコネシマは自分のほしいように受け取った。

kn「ほんまか！？オレのこと家族やと思ってくれるか？」

「...はい？」

tn「はいストップーーーゥゥそこまで！」
sha「話長いねんおまえ！」
rb「とりあえずAさんから離れろ」

kn「なんやオマエらおったんか。A！見たらあかんよこんなゴミカスども」

また賑やかに騒ぎ出した面々に、Aは助かったと思いながらもゆっくりと後ろ足で距離を取る。

gr「厄介なのに絡まれたな」

ひとり離れ壁に寄りかかっていたグルッペンは薄く笑いながらAに声をかけた。

「疲れてしまいました。少し休みたいです」

正直でよろしいとグルッペンは機嫌よく笑ったが、中央での口喧嘩がおさまったのを確認すると邪悪な笑みを浮かべて言った。

gr「よし！というわけだA、さっさとこの大穴を塞ぎたまえ！」

「あ、ええ...？疲れてるって言いましたけど」

gr「速攻で天井破壊されて内心ウハウハだったがおまえら取り込み中やったから我慢してたんだぞ！あくしろよ！」
「そうでしたか」

Aはげんなりした顔でグルッペンを見るが明らかにソワソワして待たれていた。
部屋を突き破られた面々も次々と声を上げていく。

sha「なあAー直してー俺の家天井も床もぶち抜かれて住めんよ」
em「いやーほんまですよぉ。ヤバイもん降ってきそうで嫌やわ」

「ハァ....わかりました。大家だから直しますが、大家じゃなかったら直しませんでした」
zm「わけわからんこと言い出したで」
tn「炭○郎の長男理論かな？」
em「クフフｯまた大家ゲシュタルト崩壊する...！」

やけになったAは雑にチャームを取り出しちゃちゃっと済ませようとギュッとチャームを握る。

tn「なんやそのステッキｯ！CCさくら！CCさくらや！！」
「違います」
tn「ちょっレリーズ言うてよ！」
「言いません」