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【樹】




組長「な、なんでお前がここに....。」





樹「気づきませんでした?おかしいな、父親と顔が似てるって言われるんですけどね。」





手に持ったナイフを組長の首をなめまわすように俺は近づけて、この場を楽しむ。





組長「お前の親父さんのことは残念だったと思ってるよ。」





樹「残念?あなたのせいで亡くなったのに?随分と他人事だな。あ、聞いたことありません?『SixTONES』っていう殺し屋。この世界では有名だそうですね。」





組長「あぁ、知ってるよ。随分と殺り方が上手いとこっちでも有名だよ、」





樹「僕、そのグループの一人なんです。なので今回はあなたのことを殺しに来ました。」





組長「あのグループの?まさかっ、」





樹「ようやく気が付きましたか。今、倉庫にいる奴らとはグルですよ。なので、僕も使命を果たせていただきます。」





そう言って俺がナイフを振りかざして刺したのは太もも。





組長「頼むっ、殺さないでくれ、」





樹「人の父親を殺しておいてよくもそんなことが言えますね。あなたは奥さんもいないんですから、誰も困る人なんていないですよ。」





そして、一度刺したナイフを引き抜いて、もう一度違う場所に刺した。





これだけじゃ耐えられない。





何回も何回も俺は同じことを繰り返していた。





気付けば目から涙が溢れていて、北斗に肩を触られてようやく我に返ることが出来た。

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作者名:Nana 6022 | 作成日時:2021年2月28日 23時

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