夜の世界の殺し屋たち。 (ページ40)

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【ジェシー】

樹と別れてから数時間後、俺らも動き出した。

久しぶりに全員が現場に出向くから俺はちょっと楽しみなんだけど。

北斗「．．．.樹、うまくやれてるかな、」

慎太郎「大丈夫でしょ。あの樹が失敗するはずない。」

今日、樹はたったのナイフ一本だけ持って復讐をしにいった。

そんなことはそれ相応の覚悟がないと出来ないこと。

俺らも武器を持って、車に乗り込んで現場に向かった。

車は廃倉庫から少し離れたコインパーキングに止めて、ターゲットが呼び出されてるであろう廃倉庫に向かった。

依頼主の方から聞いたところによると、相手には『組長がお前らに話したいことがある』と言ってあるそうだ。それが廃倉庫。

向こうも何かを察知してるかもしれないが、ターゲットの組長は立場も依頼主の組に比べて、下っ端のため、言うことを聞くしかないのだろう。

廃倉庫に向かう途中、一台の黒い車が見えて、ちらっと目線をそらすと樹がその車に乗っていた。

．．．.大丈夫。樹は絶対に成功する。

そう心に刻んでから、俺らは廃倉庫に足を踏み入れた。