夜の世界の殺し屋たち。 (ページ25)

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【北斗】

少年院から出ても、家族からは見放されてしまったし俺の居場所なんてないから街を彷徨ってた。

ある日、深夜にいつものように街をうろついてると俺を陥れた．．．.俺の人生を壊したあいつらが楽しそうに歩いていて。

しかも、会話は俺のことで『松村って今頃何してんだろうな？』『少年院に入ったんでしょ？まだそん中でしょ。』『もう一生出てこなくていいんじゃね？』という俺のことを馬鹿にするような会話だった。

聞いてて耐えきれなくなった俺はあいつらが帰路につくために一人一人バラバラになった瞬間を待って、その中の一人に俺はナイフを持って飛び掛かった。

．．．.そいつは俺のことを陥れた張本人。『松村だ』と証言した奴。

その後、俺は叫んで喚きながらそいつのことを刺した。

許せなかった。自分は人生をめちゃめちゃにされたのに当の本人はのうのうと生きてるなんて信じたくなかった。

そして、俺が刺してから何分かすると、あいつは息絶えた。

こんな目の前で息絶えた人間を見て、安心してしまった俺はきっとおかしいんだろうな、と思いながらも口から笑みが零れてしまう。

．．．.俺が初めて殺した奴は憎んでいた奴で、殺した方法もそう難しくはなかった。

人を信じられなくするにはこれくらいの材料が揃っていればもう十分だった。

《Black編》完結

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なんだかわかりにくい構成の仕方ですみません！

まだまだ物語は続きますので読んでいただけるとうれしいです！

次は《Blue編》となっております。これからもよろしくお願いします！