夜の世界の殺し屋たち。 (ページ23)

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【北斗】

俺がこの世界に入ることになったわけ。

それは本当に簡単でたった一つのきっかけだった。

高校生の時、俺はどこにでもいる普通の学生で普通の学校生活を送っていた。

だけど、二年の時にクラスが一緒になった奴らに俺は絡まれてそのままずるずるとそいつらといることになってしまって。

社交的ではなくて自分の意見を言うことが苦手だった当時の俺は彼らにとっては良い駒になった。

あいつらの中の一人が俺に弁当を買ってこい、と言ったら俺が何も反論せずに買ってくるような、ある意味いじめの一種なのかもしれない。

だけど、彼らを敵に回すことの方が面倒くさかった俺にとってはそんなこと全然苦でもなかった。

こんな弁当を買ってくる、なんてことはまだ軽いもので段々と彼らが俺に要求するものは大きくなっていった。

そんな時、彼らの中の一人が『俺さー、なんか最近調子に乗ってるあいつのことが気に入らないからちょっといたずらしてくるわ』と言ってある一人の女子生徒を階段から突き落として。

勿論、俺もその場には一緒にいたんだけど直接は手を下していないし、指示もしていなかったから俺は関係ないと思ってた。

．．．.関係ないと思っていたんだ。