. ページ21
【北斗】
依頼を完了してから翌日、俺は自分の部屋から出てきて共有スペースに行った。
北斗「おはよ〜....ってどうしたの?」
俺以外の5人がテレビの前に立ち尽くしていて俺が声を掛けても全く反応しない。
何があったのかと俺もテレビを見てみると衝撃的....いや、俺はそうでもないけどそんなニュースがやっていた。
アナウンサー「17歳の高校生が遺書を残して____」
そして出てきた名前は『キサラギハルト』、17歳。
そう、ハルトくんはキサラギの息子、つまり二人は親子関係だったってわけ。理由は知らないけど、二人の仲が悪かったのはきっと本当のこと。
この事実に俺は防犯カメラをハッキングした時から気づいていたけど、皆んなには言っていなかったから、ショックが大きいらしい。
ハルトくんが飛び降りた、そんなニュースの内容にみんなは開いた口が塞がらない状態で。
ただ、遺書の中には特に俺らのことについて触れることがなかったみたいだからそれは安心。
慎太郎「....ハルトくんがまさか、ね、」
京本「本当によかったのかな、これで。」
名前だけで判断できるのか、と思ったけど遺書には『僕は父親を殺してしまいました。』と書いてあるようで、それ以外にも年も一致してる。
高地「もしかして、北斗....気付いてたんじゃないの?」
すると、高地から痛いところを突かれた。
今になって皆んなに黙っていたことが申し訳なくなってきたけど、答える。
北斗「そうだよ。気づいてた。」
661人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nana 6022 | 作成日時:2021年2月28日 23時