夜の世界の殺し屋たち。 (ページ14)

今日:27 hit、昨日:21 hit、合計:169,400 hit

. ページ14

【樹】

計画通り、俺と慎太郎は空いた時間に学校からキサラギの家までの道のりを調べていた。

樹「あ、どうする？」

慎太郎「何が？」

樹「殺る時の計画。作戦練るのは大体慎太郎じゃん。」

慎太郎「まぁ、そうだね。ん～．．．.樹はどんな計画がいい？」

樹「俺は別になんでもいいよ。気持ちよく殺れればそれで満足。」

なんて、こんな静かな街中を歩きながら恐ろしい会話をしている俺たちに気付く様子の人物は誰もいない。

まぁ、俺の外見はちょっとチャラいお兄ちゃんだろうしね。

そんな俺の隣にいる慎太郎も人懐っこそうなお兄ちゃん。

こんな奴らが殺し屋なんて到底思えないだろう。

慎太郎「あ、着いた。こころがキサラギの家、か。」

俺らが住所を辿って着いた先は普通のアパートだった。

特別古いってわけもなく、どこにでもありそうなアパート。

場所を忘れないためにスマホでアパートの写真を撮って、今来た道を引き返す。

樹「よし、これで今日の仕事は終わり。慎太郎の計画楽しみにしてるよ。」

慎太郎「考えとくよ。」

俺は個人的に慎太郎が考える計画が好きだった。

殺ってて楽しいっていうか、スリルがあるっていうか．．．.。

俺は今回の計画が楽しみで仕方がなかった。