夜の世界の殺し屋たち。 (ページ19)

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【樹】

樹「おじさん、ちょっといいかな？」

キサラギ「な、なんだ。君たちは。」

高地「ちょっと付き合って欲しいんだよね。」

キサラギの立っている少し奥にきょもの姿が見えた。

キサラギ「断る。今日は用事があってね。」

ジェシー「用事？そんなことどうでも良くない？お前が大好きなコレ、俺ら持ってるんだけどな～。」

そうやってジェシーはブツをポケットから出して、キサラギの前に出した。

キサラギ「あ、ありがとう。こ、今回は君たちが担当しているのか？」

かなり動揺しているキサラギはジェシーが持っている袋に手を伸ばしてそれを握った。

キサラギが受け取ったもの、それは『白い粉』。これだけで何か予想がつく。

実はキサラギに決定的な欠点があった。それは、クスリをやっていたこと。

暴力団とかそこら辺の連中にもらっていることまで北斗が調査して、俺らに情報を送ってきた。

高地「そうだよ～．．．.って言いたいところだけど、そう簡単にはいかないんだよね。」

いつの間にか後ろに回っていた高地がキサラギの背中を蹴っ飛ばして路地裏の床に叩きつける．．．.って予想してたけど、やっぱり体が鈍っていないのか地面に倒れない。

キサラギ「．．．.そうか、お前らは俺をはめたかっだんだな。お前らなんかすぐにやっちまうよ。」

樹「こいよ。」

これでようやく本気の戦いが始まる。

やけにわくわくした。