白鳥沢にはもう一人一年レギュラーがいました 【男主】

Ｎｏ．２１ ページ22

現在の得点１９−２３


３対３は１セットしかやらないから、あと２点取られたら終わりだ



クソッ……



ほとんど若利さんのスパイクで取られてる



俺の得意なブロックが通じない



いくら先が読めて、誰にトスが上がるのかわかっても



止められないんじゃ話にならない



A｢(ｲﾗｲﾗ)……｣



五色｢(こんなにAがイラついてるの、初めて見た……)｣



次は瀬見さんのサーブから



天童｢えーたくんナイッサー｣



ドッ！！……



瀬見さんのサーブはラインギリギリへ



牛島｢……！！｣




けど、それは若利さんに上げられてしまった



白布先輩のトス




さて、どっちがスパイクを打つ？



工か、若利さんか



さっきから白布先輩は若利さんをずっと使っている



体力の事を考えて、次に上げるのは工か



白布｢五色！！｣




ほら、ね



工のスパイク、絶対止める！！




……





ドンッ！！



｢｢｢！！！？｣｣｣




A｢痛って！？｣



天童｢うぉ！？｣



突然の衝撃に、俺はコートに尻もちを付く



何が起きたのかと理解する頃には、工のスパイクが決まり、相手の得点になってしまっていた




｢えっ？今何が起きた？｣
｢天童さんと指宿がぶつかったな｣
｢危ねー｣




えっ……？



鷲匠｢くぉらぁ！！覚ぃ！！危ねぇだろ！！｣




天童｢ごめんねー大丈夫？｣




A｢あ、はい……｣




手を差し伸べてくれる天童さんだけど………




今天童さんは若利さんにブロックを飛ぼうとしていた



俺は逆サイドの工にブロックを飛ぼうとしていたから衝突したのか………



は？



なんで若利さんへブロックをしに行った？

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