Mr.Princess #2 (ページ48)

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番外編2─CY×HN─ ページ48

CYside

「このあんぽんたんのすっとこどっこいのバカヤロー！！」

言い終えたハナが頬を上気させて肩で息をする

それに対して俺は口をぽかーん

えーっと、目の前の状況についていけません(汗)

…一旦整理しよう

ハナが駆け寄ってきた
↓
と思ったら左からハナの手が間近に迫ってくる
↓
!!!!????
↓
目を開けたら俺は倒れてた
↓
ハナの口から
“あんぽんたんのすっとこどっこいのバカヤロー”

あんぽんたんの…すっとこどっこいの…バカヤロー…

超可愛いΣ(*ﾟдﾟ*)!!

知ってる暴言のレパートリーが少ないし、暴言になりきれてないし
うわぁ、萌えだこれ、萌えだわー

…で、ようするに
↓
ハナが俺の頬を叩いた……？

いやいやいやいや…そんなわけがあるまい

だってあのハナが、虫も可哀想で殺せないというハナが人を叩くだなんてことあるわけ、

あったわ！！

頬がじんじんして
なにこれ、けっこうどころか超痛いじゃん！

は？どこにそんな力あったの！？

「チャニョル聞いてる！？」

「えっ、あっ、もう一回！」

俺が現状を確認してた間にハナが何か言ってたようだ

「だから、どうして好きな子にそんなことしちゃったの？」

「それは……って、え？？好きな子ってどうしてそれを？」

俺、誰にもAを好きだなんて言ったことないのに

「気づくよ、嫌でも。
私の好きな太陽みたいに暖かくて優しい顔は、Aちゃんの話するときしか見れないから」

怒っていたはずのハナの表情がぎゅっと辛そうに歪む

「私にはその顔は作れない。Aちゃんだけ。それってAちゃんを好きってことでしょう？」

Aに嫌われたぐらいで弱ってるのを見られたわけだし、ここまで来れば今さら誤魔化す意味もない

そうだよ、と頷くと、またぎゅーっと歪んだ

「そう簡単に認められちゃうと、分かってたけど辛いなぁ。
…うん、チャニョルはやっぱりあんぽんたんだよ。
あんぽんたんの、…すっとこどっこいの……っ、ばか、やろー、だよ…っ」