49話 ページ49
「え?テオくん?」
もし、もしAがテオくんのこと好きなら俺はそれを止める権利ない。
でも、Aがテオくんのもとに行ってしまうのは嫌だ。
「…テオくん、ディズニーが好きだよ」
「そうなんだ」
「ねえ、A?」
「んー?」
「A好きな人いる?」
Aは黙ってしまった。
困らせるつもりなんてなかったけど、Aはかなり困ってるみたい。
「気になっただけだから、あんま言いたくないなら言わなくていいよ」
そう言うと少しだけAの口が動く。
何か言いかけた時、かき消すみたいにチャイムが鳴る。
いつもなってほしいときにチャイムならないくせに。
2人の間にまた沈黙が流れる。
予令もなってしまったし、戻らないとやばい。
「チャイムなったし、教室戻る?」
「…うん、戻ろっか」
いつもみたいに一緒に歩かない。
Aは数歩後ろを歩いている。
嫌われちゃったかな、?
Aはそういうの聞かれるの嫌だったかもしれない。
俺何も考えてなかった。
「…―」
「え?」
Aが後ろで何かつぶやいた。
何言ったか聞こえなかったけど。
「何にもない!!独り言!」
そう言っていつもの感じでちょこちょこっと走ってくる。
いつもの雰囲気に戻って何か安心した。
まだ不安は色々あるけれど。
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空音(プロフ) - 宇宙さん» ありがとうございます!もっとドキドキしてもらえるように頑張ります! (2018年6月5日 21時) (レス) id: c4b2631642 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙(プロフ) - いつもドキドキしながら見てます!更新楽しみに待ってます!これからも頑張ってください! (2018年6月3日 17時) (レス) id: bba4b73ec8 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - ア莉さん» ありがとうございます!励みになります!! (2018年5月14日 22時) (レス) id: c4b2631642 (このIDを非表示/違反報告)
ア莉(プロフ) - いつも楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2018年5月10日 23時) (レス) id: 0cf0c48982 (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - みやなーまなさん» 読んでいただきありがとうございます!最高の小説だと言ってもらえて光栄です!これからも頑張らせていただきます! (2018年4月30日 21時) (レス) id: c4b2631642 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空音 | 作成日時:2018年3月7日 16時