夏と君と恋

48話 ページ48

ふさふさした物体を袋から出してみる。

！？！？


「え！！まって何これかわいいんだけど！」


恐竜のぬいぐるみだった。
めっちゃもふもふしてるし、マジでかわいい。


そんな様子を見ていたAが


「恐竜と私どっちがかわいい？笑」


Aさん、髪触ってるから冗談で聞いてきてるのね。
まあ、俺はそういうとこ誤魔化せないから本音で答えるけど。


「Aに決まってるじゃん」


「いくらぬいぐるみでも女の子のAには勝てないよー」


今、俺めっちゃ恥ずいこといった。
いや、もうAの顔見れない。


「…みやもかっこいいと思います」


ちらっとAを見る。

か、髪触ってない！？冗談じゃない！？

嬉しすぎて衝動で立ち上がりそうになったけど、色々押さえ込んで冷静に。


「そう？
　とかなんで急に敬語なの笑」


冷静になったところでもう一度恐竜に心を奪われる。


「これまじでかわいい
　今度テオくんとじんたんに自慢しよ」


そう言って恐竜をもふもふしてると


「ねぇ、みや？
　テオくんって何が好きなの？」


テオくんの好きなもの？

もしかしてテオくんのことが、、好き？

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