夏と君と恋

46話 ページ46

どんなに一緒にいたくても、やはり長居しちゃ迷惑だろうし帰ることにした。


海はテオくんの誕生日の日か〜。
楽しみだな〜。

…まって、明日俺誕生日じゃない！？
完全に忘れてた、。


家に帰りついて、カレンダーを見ても今日は誕生日の前の日。
誕生日は年を重ねても楽しみなんだよな。


何もすることなくてベットの上でゴロゴロしてると、LINEを知らせる音がなる。
メッセージはAから。



『お誕生日おめでとう
　いい1年にしてね』


時計を見るとまだ23時58分。
フライングしたな〜？笑


俺は迷わずAに電話をかける。


「もしもし？」


「AとLINEしてたら話したいこといっぱいあるから電話しちゃった」

「とか2分フライングだからねー」


「それはちょっと間違っちゃったの」


電話越しにAの焦る感じが伝わる。
もう声だけで可愛い。


「ええー笑でもAが1番に言ってくれたの嬉しかった」


本音をポロリと言う。
恥ずかしくて時計を見る。


長い針はやっと12のところに来ている。


「あ！！12時になってる！！」



「改めてお誕生日おめでとう」


「ありがと、これからもよろしくお願いします」



こんな風にいつもと違った幸せな誕生日がくるなんて、思ってもいなかったや。

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