夏と君と恋

40話 ページ40

「……」


「……」





な、何この展開。




じ〜と俺を見てその子は何かに気づいた様子で、





「あっ！！！え、あ、すいません！！」



「どどどうしたの」




釣られて俺も動揺してしまう。




「あのAのお見舞に付き合ってほしかったんです…
　実は私結構なYouTuberファンで、変に緊張しちゃってすいません…」




「あぁ、そういうこと…
　全然大丈夫、全然お見舞い付き合います」



名前はミユちゃんで彼氏いるらしい。




少しだけ自己紹介しあって2人で行こうとしたら、次はユウタが目の前に。




「今から泉さんのとこ行くの？」




完全に視線は俺じゃなくて、ミユちゃん。



「終わったら、いつものとこで待ってるから」




そう一言だけ言って帰ってしまった。

まさか、ユウタの彼女って、ミユちゃんの彼氏って…。



「ごめんなさい、すぐ嫉妬しちゃう人だから
　後でアイスあげれば機嫌なおるんで」




そう言ってどこか嬉しそうに笑うミユちゃん。





俺もAとこんな風に笑える日がきたらいいのに。




今の俺じゃまだまだか。

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