花の咲かせ方 ページ11
「あっ…」
「あ”ぁ？A、何してんだ」
もぞもぞと隣が動いたのを感じた左馬刻はゆっくり目を開けた。窓の外からは日の光が差し込んでいて朝の訪れを告げていた。といってもまだ６時。大学があるAも普段ならまだゆっくりしていて、寧ろまだ眠っている時間だった
左馬刻はそんな彼女が起きていることを寝ぼけながらも珍しく思った
まぁ、たまに早起きしてしまうことは誰しもあるだろう。左馬刻もそれに関しては疑問には思わなかった
それじゃないのだ、今は
「なんで起きるの」
「悪いかよ」
「悪い」
「あ？」
自分が起きたとたん、Aが拗ねたのだ。いつもなら甘えてくるところ、今はこちらを睨んでい
た。左馬刻はその理由をすぐに見つけ彼女の首筋に手を添えた
「これか」
「…」
「俺様のもんなんだから、つけたっていいだろ」
「…」
「チッ」
こうなってしまったAはだめだと、左馬刻は時間を置くためベットから出ようとした
しかし
「…んだよ」
ギュッと後ろから抱きしめてくる彼女に動きを止めた。Aは左馬刻の首に腕を回しその頬にキスをした。そしてそのまま肩におでこをのせた
「違う」
「あ？」
「…仕返ししようと思ったのに」
「仕返しだ？」
「…左馬刻、これ…私が寝てるときにつけたでしょ？だから、私も同じようにやり返そうと思って
でも…私やり方知らないから」
できなくて…
そう言葉に聞いたときには、左馬刻の背中から温もりが消えていた
彼が振り向いて彼女を確認しようとするが、ターゲットは既に布団の中へと逃げてしまっていた
まぁ、そんなこと左馬刻にはなんでもないことなのだが
左馬刻はこみあげてくる笑いを抑えることなく吐き出した
それを聞いた彼女がまた拗ねたように顔だけ出してくると唇を奪い掛布団をはぎ取った
「可愛い」
「っ…」
左馬刻からのシンプルな言葉に今度は頬を赤くするA
自分の言動に、行動に一喜一憂する彼女を見て気分が悪くなるはずがなかった
ゆっくりと彼女に覆いかぶさった左馬刻は昨日自分が咲かせた花に舌を這わせた
「左馬刻っ…」
「教えてやんよ、A」
その言葉に返事はなかったが、Aは左馬刻の背中に手を回した
舌なめずりをした左馬刻は昨日のことを上書きするように吸い付いた
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♪護♪(プロフ) - 私は左馬刻が歩く床さん» おぅ、 Thank you！ (2021年7月31日 1時) (
レス) id: 9dd36c2305 (このIDを非表示/違反報告)
私は左馬刻が歩く床 - え、love (2021年7月30日 7時) (レス) id: 00e02c0aff (このIDを非表示/違反報告)
♪護♪(プロフ) - 沙羅さん» かなり遅くなりましたが、コメントありがとうございます！少しずつですが更新できる環境になってきたのでこれからもどうぞ気長にお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年7月30日 1時) (レス) id: 9dd36c2305 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 左馬刻様大好きです！最高のお話&展開です。続きが気になりまっす！更新まってます！！ (2021年4月27日 23時) (レス) id: f64d60a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：♪護♪
| 作成日時：2019年6月15日 3時
