女の子の日〜peart2〜

3日目 ページ3

やっぱりお腹の痛さと吐き気は相変わらずで、あんまり頼りたくないから薬も飲まずに学校に来たはいいけど、しんどさは増すばかり。



それでも、今日は大好きな錦戸先生に会える日だから、我慢して席に着く。




授業中、チラチラと先生と目があう。
私が具合悪いのわかってるのかな、、、？



グループワークの時、先生が私の横に来て、

「Aさん、具合悪いんやったら、保健室いってもええよ？あんま、無理するんはよくないで？」
『ありがとうございます。でも、大丈夫です』


小声での会話に、胸が踊る。



やっぱり、私、この人が好きだ。



授業は気力でなんとか乗り切って、休み時間の始まりと共に、保健室に向かった。
渋谷先生にまたか って笑われながらも、ふかふかのベッドで眠っていたら、愛しい人の声で目がさめた。

「Aさん、そろそろ１時間経つで。起きれる？」
『んぅ、、、。え、に、錦戸、先生、、、？』
「お、おん。すばるくんに、ここにおれっていわれてん。」
『そ、なんですか。』
「おん。まだ、しんどいん？」
『今は、大丈夫です』
「でた、"大丈夫"。Aさん、大丈夫やなくても、大丈夫っていうやろ？よくないで、そういうの。」
『、、、だいじょうぶじゃ、ないです。
大丈夫じゃないから、側にいてください。
先生、好き、です』



保健室のベッドの上でなんの脈絡も、色気の欠片もない、告白。



『あ、何言ってんだろ、私。あはは。もうすぐ3時間目はじまるんですよね。じゃ、私、教室、戻りますね。』


何事もなかったかのように、ベッドから降りて保健室を後にしようとした時、ふいに後ろから抱きしめられた。


「まだ、返事してへん、、、。大丈夫じゃないんやったら、俺んとこ来たらええやん。俺も、好きや。」


2人で照れて、気まずくなっていると保健室のドアが開て、渋谷先生が入ってきた。

「ふはっ、学校でイチャついたらあかんやろ。やっとくっついたか。これから大変やろうけど、バレへんようにうまくやり。」
『はい。渋谷先生、ありがとうございます。』
「すばるくん、ずっとおったん？」
「さぁな。」




渋谷先生のおかげで晴れてカップルになれて、錦戸先生のおかげで痛みに耐えられた。

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