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お互いに濡れた体も拭かず、抱きしめあったまま玄関へ。
少し上を見ると彼の綺麗な唇があたしを誘って輝いてる。
自分から吸いついたその唇は雨のせいで冷たかったけれど、求めて求められる内に徐々に温まっていく。
トントン、と舌で唇をノックされればあたしは鍵を外して招き入れる。
今までこんなのはなくてそんな気分になったことすらなかったけど、気持ちがはっきりした今は彼が欲しくて仕方なかった。
あたしのものだという確証が欲しい。
もうどこにも行かないという、確証。
『寒くない…？風邪引いちゃうかな…』
「大丈夫…」
固くぎゅっと抱きしめられて、そのまま持ち上げられる。
どこへ行くのかと思ったらお風呂だった。
『脱いで、』
切羽詰まった声が、彼もあたしと同じ気持ちなんだと知らせてくれる。
躊躇うことなく纏っているものを全て取ったあたしの手を引いて、壁に押しつけた。
『好き…』
あたしの腕を自分の腰に回しながらそう呟く。
ずるいんだ、濡れた目でそんなこと言ってさ。
『A痩せたね…？僕のせい？』
「まっけんだって痩せた…」
『…いっぱい愛してあげるから』
まっけんに溺れる。
とてつもなく深いところで。
どうしようもないくらいに。
あたしが気を失う前に見たものは、目の前の幸せと綺麗な光線だった。
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かれん(プロフ) - このお話今までで一番大好きなお話です！作者さんありがとうございます！ (2019年4月3日 12時) (
レス) id: dcea1dee4c (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - さらんりちぇさん» ありがとうございます！！遅くて申し訳ないです…m(_ _)m (2018年6月30日 22時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
さらんりちぇ(プロフ) - お話の続き楽しみにしています。頑張ってください！ (2018年6月13日 7時) (レス) id: f4f18cc943 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - 未玖さん» ありがとうございます、亀以下更新ですみません…>< 辛抱強く見守っていただけたら嬉しいです！ (2018年6月9日 14時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
未玖 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 物語読みました。 続きが気になります。 (2018年6月2日 23時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャリア | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734
作成日時：2018年5月24日 21時
