＃４６ ページ50
「な、なぁ。ヒソカ」
あんまり話したいとは思わない。
でも、俺の気持ちを聞いてほしい。
「ん?どうしたんだい」
「俺、信じられない、んだ」
昨日は驚いてヒソカらしくないとか言って逃げた。
けど、問題は俺にある。
俺は信じられない。
「好き」が信じられない。
自分の気持ちはわかるから信じられる。
でも他人の気持ちなんてわからない。
だから信じられない。
特に「好き」なんて感情は。
「何が?僕?それとも他?」
「わからない」
それにヒソカのこと好きだけど、好きなのはヒソカだけじゃない。
今までだって他のキャラを好きになって、それから飽きての繰り返しだった。
だから、またそうなるかもしれない、ってか多分そうなると思う。
嫌いにはならないけど、一 番じゃなくなる。
でも俺欲張りだから一番になりたい通ってる。
自分は一番じゃないのに相手にだけ一番の愛情 を求めるなんて卑怯だ。
「わからない?」
「ごめん。俺、自分でもわかんないや。ヒソカになんて答えたらいいのかわからない」
わからない。
俺は、いつかは帰らなきゃ行けないんだと思う。
帰るかどうか選択出来たとしても、どっちを選べばいいのかわからない。
ぶっちゃけた話、「HUNTER×HUNTER」の世界にずっといたいとは思うけど。
家族を、友達を、すべてを捨てるのは無責任じゃないだろうか。
「ごめん。ただ答えを出せないのはヒソカのせいじゃない」
罪悪感が心を締め付ける。
誰に?
ヒソカに?
誰に対して罪悪感を感じているのだろう。
矛盾する気持ち。
・・・自分で自分がわからない・・・・・。
「いいよ。今すぐ答えがほしいわけじゃないし 」
「・・・・・・」
「それに心配しなくても、君が悩まないくらい僕の虜にさせるから 」
ヒソカはそう言って俺の頭を撫でた。
普段は変態だし戦闘狂だけど、たまにどうしようもない くらい優し。
冷酷で残酷のくせに、信じられないくらい優しい目をする。
誰かを殺して血に染まったはずの手も、温かくてつい甘えてしまう。
縋りそうになってしまう。
今の俺にそれを押さえる術はなく、言葉を濁して曖昧なままにした。
いつかは選ばなきゃいけ ない。
だから今だけはこの甘さも許されたい。
それから俺達は試験会場に行くために、あのお店へと部屋を後にした。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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K(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます。今も稚拙な文章ですが、最初の頃はもっと酷いのでお恥ずかしい限りです。でも内容は少しでも楽しめるように努めているのであかりさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2018年3月1日 23時) (
レス) id: 30574a7045 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベントのコメントを見て来ました 今日から読み始めるので、遅くなってしまうかもしれませんが、コメント等致しますので少々お待ちください (2018年3月1日 21時) (レス) id: 15d2680edd (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - にんじんさん» すみません！この作品は名前変換の機能を使っていません(>_<)すみません！！ (2016年3月21日 16時) (レス) id: 2641087a7c (このIDを非表示/違反報告)
にんじん(プロフ) - 名前が変換されていないのは私だけ？(´;ω;｀) (2016年3月21日 11時) (レス) id: 99b45e61bd (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - やっぱり溺愛してるせいかフィルターをかけてしまいます(∩´∀`∩)でも私の中ではこれくらいかっこいいです！ (2014年12月4日 18時) (レス) id: 2641087a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K-00 | 作成日時：2013年7月26日 21時
