【実/ｼ兄/者】こっち向いて！

好きなところ聞いてみた【最/ｲ奄】 ページ37

キヨ

「足」
さわさわと怪しい手つきで撫で回しながら。時に感触を楽しむように力を入れたり、抜いたり、こねくり回したり。最初は好きにさせていたあなたですが、途中から鬱陶しくなったのか。羽虫を叩き落とすような感覚で彼を攻撃します。
「いや、だってどこが好きって聞くからさぁ、ちゃんと答えないと失礼だろ？な？なっ！？」

フジ

「声とか？うん、好き」
特に歌声。ニッコリと花を綻ばせながらあなたの喉に触れます。声帯の辺りを親指でなぞる彼。その表情はとても穏やかです。
「俺らの歌よく歌ってくれんじゃん、それ好きなんだよね」
幸せを噛み締めるように呟かれ、思わず赤面してしまいます。もういいよ、と制止をかけるあなたと、楽しそうにからかい続ける彼。そんな奇妙な二人の姿を、他の最俺メンバーが目にしていたとかいないとか。

ヒラ

「んぇ？やっぱり性格じゃない？」
自分の好みだというのに曖昧な返答。あなたはちゃんと答えてよ、と彼の頬を引っ張りました。
「いひゃい、いひゃいよA〜」
あなたは好き勝手して遊んだ後、やっとその頬を解放します。痛い痛い。わざとらしく自分の頬を撫でながら彼は目を細めました。
「普段は大人っぽいのに、俺と二人っきりになったらそーいう子供になるの。めちゃくちゃ好きなんだよね」

こーすけ

「え、素直に言っていいやつ？これ」
そんなに言い淀むことなのか。あなたは首を傾げながらいいよ、と答えます。それでもまだ渋る彼でしたが覚悟を決めたのでしょう。あー、と小さく唸り一呼吸置いてから言いました。
「胸が好き、デス」
いやもちろんそれだけじゃない！！違うんだけど！！両手を振って必死にアピールする彼に思わず笑ってしまうあなた。そんなことで嫌いにならないよ、鈴を転がしたような声がそう紡ぐまで、彼は言い訳を繰り返していました。

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