バトルでボコボコにされた【ヒ/ジ/キ組その1】 ページ18
キヨ
「国王に逆らうと怖いぞぉ？」
虎の威を借る狐的な台詞を吐くくせに実力はトップクラス。自由自在に空を駆ける彼に有効な手段を持たないAさんは、ジリジリと劣勢へ追い込まれてしまいます。ぎゃーぎゃーと喧しく騒ぎ立てながらそれでも狙いは外さない。このままでは競り負けると本能的に悟ったあなたは体勢を立て直そうと彼から距離を取ります。取ったはず、なのです。
「おせーんだよカス」
確かにあなたは後ろへと下がりました。その証拠に先程まで立っていた場所には靴の跡がついているし、何よりも見える景色が少し広くなっています。なのにどうして。驚愕に目を見開くよりも先に彼の剣が腹を抉り抜きます。痛みに耐えきれずドス黒い血を吐くあなた。その時初めて、彼の表情はぐにゃりと嫌悪に歪みました。
「生かして連れてこいって言われてんだよなあ、めんどくせ。お前さあ、勝手に野垂れ死ぬ気とかない？」
フジ
「君に恨みはないんだけどさ。ごめんね、命令だから」
狂気王国の中では唯一人間らしい、と言っても過言ではない彼。ですが人間らしいとまともは必ずしもイコールではありません。妖しく輝く鎌の先端があなたの頬を掠めます。
「あんまり抵抗しないでくんない？傷つけると怒られるんだよねッ！」
何故私が狙わなければならないのか、あなたは戦いの最中声を張り上げて問いました。乱れ舞う剣筋をアクロバティックに避ける彼。トン、という軽い着地音が響いたかと思うと、土で出来た巨大な掌があなたを襲います。
「国王がね、キミをお望みなんだよ」
文字通り“追っ手”を幾度となく切りつけますがその猛攻が止まることはなく。それ所か勢いは激しさを増し、Aさんの体力も精神も根こそぎ奪っていきます。
「つーかまえた」
追っ手にばかり意識を奪われ、足元への注意が疎かになっているあなた。その隙を見逃す彼ではありません。足払いをかけられよろめいた瞬間、ぎゅう、と手の内に閉じ込められてしまいます。バキバキと骨が砕ける音と激痛に悶えるあなたの悲鳴。地獄色の絵の具を塗りたくった世界で彼は一人、満面の笑みを浮かべて呟きました。
「あは、少しくらい壊してもいいよな」
バトルでボコボコにされた【ヒ/ジ/キ組その2】→←外食してみた【キ/ヨ+おまけ】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぎぷらいど(プロフ) - ミイミイー☆(旧アカ2)さん» 嬉しいお言葉とリクエストありがとうございます。続編へ移行した上で内容が思いついたら、というかなり無責任な形にはなってしまいますが、それでも良ければ喜んで書かせていただきます。 (2019年10月4日 20時) (
レス) id: a47a642b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイー☆(旧アカ2) - これからも応援しています！頑張ってください！！ (2019年10月4日 19時) (レス) id: 1c6c5c626b (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイー☆(旧アカ2) - はじめまして！あなたの書くnprの男達にハマりファンになりました！リクエストいいですか？もしよろしければ、nprの彼らに誘われてみたと寝たふりをしてる彼らにキスをしたらと、プロポーズされてみたをお願いします！出来なかったらすいません… (2019年10月4日 19時) (レス) id: 1c6c5c626b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2019年8月15日 15時
