魚 ページ24
ある日、友達のAから呼ばれてラトゥール代官山へ。
A「遥香ー!ごめんね呼び出して!」
『いいけどどうしたの?』
A「魚余ってるからおすそ分けしようと思ってねー」
『魚?』
A「そう!弟が釣り好きでしょっちゅう釣りに行っては大物釣ってきて調理ねだられるし、知り合いの漁師さんから魚あげるって言われたりで冷蔵庫もやばいしってことで遥香にもあげようかなって」
『A魚捌けるの?』
A「魚捌くのめっちゃ好き!」
『すごいなー』
A「遥香にも教えようと思って今日来てもらったんだ!フグは免許ないと無理だけど鯛とかなら多分捌くの簡単だし」
フグ?
『Aふぐ捌けるの?』
A「免許持ってるからねー。フグも今日持って帰って貰おうと思う」
『凄っ』
A「じゃあ遥香にはこれを捌いてもらおうかな!」
そう言ってAがまな板に乗せたのは巨大な鯛。
A「弟が釣ってきたんだけど日本最大級の鯛で重さは3キロジャスト」
『Aの弟さん漁師かなにか?』
A「まさか!人気アイドルだよ。ただの」
『弟さんもアイドルやってるんだねー。もしかしてジャニーズ?』
A「うん。なにわ男子ってグループにいるよ〜」
また有名アイドルグループの名前が出たよ…。
この姉弟怖すぎ…。
A「じゃあ捌き方教えるねー!まず鱗を剥ぐんだけど鱗剥ぎをちょっと長めに持ってヒレの根元から剥いでいく」
鱗をはぐ作業をして…。
A「そしたらここに二本指を引っ掛けて押し出す!そしたら根元を包丁で切り取る。そしたらエラを断ち切る。そうそう!上手いじゃん!そしたらお腹を割っていくんだけど、内蔵を傷つけないようにゆっくりゆっくり切っていく…そうそう!そしたらエラのところを包丁で押えて左手でエラを引っ張る!そうそう!」
内蔵が抜かれました。
A「そしたらここにまず薄ーくラインを入れて」
ラインを入れたら
A「ゆっくりゆっくり奥まで行ってここまで来たら180度回転させて同じことをする。そうそう!上手いじゃん!そしたら逆さ包丁で入れて左手でしっぽ持って包丁をスライドさせる。で、切り落とす!そうそう!出来たじゃん!」
出来たー!!
A「で、裏返してさっきと同じようにする」
で、やったら…
『出来た…』
A「上手いじゃん!じゃあ次!腹骨をすくんだけど、黒鯛はここだけ繋がってるからここから包丁を入れてあげて薄く切り離す」
『難しい…』
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ギップル | 作成日時:2022年9月2日 12時