坂本辰馬少女を拾う！？

誰の声？ ページ8

辰「さて！記憶探しじゃ！」

あ「…なんも思い出せないよ
………多分」

辰「やる前から
そげなこと言っちゃイカン！
人間何でも
やれば出来るもんじゃき！」

あ「じゃあ書類やろu」

辰「アハハハ！
人間には越えられない
壁ってもんがあるぜよ！」

矛盾しまくりの辰馬である

辰「とにかく！
Aがどないばして
血まみれで
倉庫なんぞに居たか
よーく思い出してみるぜよ！」

あ「ムリ」

辰「アッハハハ！
最初から打つ手がないきに！」

あ「……ごめん」

シュンと肩を落として
落ち込むAの頭に
手を置いて撫で回す辰馬

辰「気にせん！気にせん！
ゆーっくり
思い出せばいいぜよ！
アハハハハ！」

陽気 呑気

今の辰馬を表す
言葉はこの２つだろう

だがその陽気さや呑気さが
彼自身の器をよく表している

辰「Aの
顔や髪色から見ると…
やっぱり
江戸っ子じゃなさそうじゃ
天人でも
当てはまらんとなれば
きっと異人じゃき」

あ「異人…？」

辰「ようは外国人じゃ！」

あ「辰馬…私…
日本語で…話してるよ」

辰「なに言うちょうがか！
今や地球は開国して
文化も言葉も進んどるぜよ！
外国人が日本語話すのは
もはや当然じゃ！

このまま行けば
きっと地球はもっともっと
発展するぜよ！

人を動かすのは利益じゃ！
ならばその利益を使って
異国の地との交流を深め
先に進むのが
地球を救う唯一の方法じゃき！
前も後ろも見えんと
そのまま終わってしまうぜよ！」

熱く語り出す辰馬の目は
子供のように輝いていた

あ「………」


『A…俺は前も後ろも
見えなくなって
身動きが取れなくなる何て嫌だ
この国は今まさにそんな状態
だから…俺は変えるよこの国を
そして――――』


辰「……A？
気分でも悪いがか？」

あ「！」

不意に頭を
よぎった見知らぬ声

今のAには
それが誰なのか
よくわからなかった

少なくとも『今の』Aには


―――――――――――――

皆さんこんにちは！

長らく更新できずにすみません！

コメントや評価をいただけるなんて感激です！

私は携帯に規制がかかってまして…
限度額を超えたら携帯が使えないのです……(泣)

こんな駄作者でも見捨てないでいただけたら嬉しいです！

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