坂本辰馬少女を拾う！？

快援隊では基本辰馬が悪い ページ3

陸「………ぜよ」

辰「…ハハッ……いきに…わしゃ悪……」

あ「……？」

陸「どないなとこから
この娘ば拉致って来た
誘拐事件じゃすまされんぜよ」

辰「アハハハッ！
ひどい言い草じゃのぉ
わしゃ悪くないといっとるきに」

あ「？？…？」

陸「気ぃついたがか」

あ「！」

びくりと肩を震わせ
小さくなる少女

辰「おお！
おんしも言っちょくれ！
わしとおんしは初対面じゃ！と」

あ「？…？？…」

陸「頭が
迷惑かけたことは謝るぜよ
傷はもうほとんど治っちょる」

辰「アハハハ！人の話聞けよ」

あ「…あ……」

陸「なんじゃ？
このもじゃもじゃ殴るがか？
なら股間を重点的に頼むぜよ」

陸奥のとんでもない要求に
若干驚くA

あ「えっと…
…私……な…んで…
……私？…あ…れ？」

陸「……頭ぁ
この娘に何したがか
怯えとるわ記憶あやふやだわ
全くどういうことじゃ」

辰「アハハハッ
だから何もしとらんぜよ！
どういうことじゃは
わしのセリフじゃき

あ、おんしの名前ば
なんて言うがか？」

あ「わか…んない…」

辰「ほえ？」

陸「…記憶喪失じゃの」

決断の早い陸奥であった

陸「頭にヒドい目に合わされて
記憶を
封印してしもうたようじゃ
頭ぁこうなったら
責任とるしかないきに
全財産でもやれ」

辰「アッハハハ！
いい加減怒るぞ」

あ「………」

ツッコン所満載の場面だが
曇った表情のA
新八的存在がほしいである

陸「じゃが
名前がわからんのは不便じゃの
他はなんも覚えてないがか？」

あ「……
わかんな…い…」

辰「こりゃ困ったのぉ」

陸「……はぁ
素性もわからんような娘
船に置くのは無理ぜよ
おんしにも家族が
いるはずじゃし
ずっとここに
居るわけにもイカン
宿ば探しちゃるから
そこからは
自分で考えるこっちゃな」

陸奥の冷たい態度に
辰馬はAを抱き寄せた

あ「！？」

辰「なぜじゃ！陸奥！
そんな冷たい事
言っちゃイカンぜよ！
困ったときは
お互い様じゃき！
こんなか弱そうな娘ば
不思議いっぱい
危険いっぱいの
宇宙に放り出すがか！！」

辰馬はぬいぐるみを
抱き締めるかのように
ぎゅっと腕に力を込める

陸「犬猫とは訳が違うぜよ
頭 娘・娘と言うとるが
立派な人間じゃ
我のわがままで
どうこう出来る
問題じゃないじゃき
その空の脳みそに
少しは常識を入れぇ」

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