11.独り占め＿ジョルノ ページ19
｢なぁA！そろそろサッカー部のマネージャーに＿＿｣
｢何言ってんだよ！Aはオレたちバスケ部のマネージャーになるんだよ！！｣
帰りのホームルームが終わり、チャイムは部活動開始の時間を告げる。
既に大半は部活に行くなり帰宅するなりして、クラスに人はほぼいなかった。
Aを含め、四人程しかいない。
しかし、Aにとって、それは魔の時間の始まりだった。
｢わ、私はマネージャーになる気なんてないってば！｣
｢なんでだよォ〜！お前が来てくれりゃあオレたち頑張れるんだよ〜！｣
特別仲の良い訳でもないクラスの男子が、Aを勧誘に来るからだ。それも毎日毎日、執拗に。
そして何より怖いのは＿＿
(ジョルノ…貴方の視線が一番怖いんだって…)
＿＿教室の端の席で、Aを睨むようにジッと見つめる同級生だ。
登下校は常に一緒。誰より信頼出来る、大好きな友達。
早く帰りたい彼は、いつも人に囲まれて身動きの取れないAをジト目で見つめていた。
｢部活にもサークルにも入るつもりはないよ！｣
Aはそう言ってカバンを肩にかける。ジョルノの為にも、早くピリオドを打たなければ、と。
すると、勧誘しまくっていたサッカー部の男子が、Aの腕を掴んだ。
｢な、なに…？｣
｢なぁ、別にいいだろ？｣
何が…？と言いかけたAの腕を強引に引っ張り、壁に背を預けさせる。
そしてそれに覆い被さるように、壁に手をついた。
そう、いわゆる“壁ドン”だ。
｢は…？い、意味が分からないんだけど…！｣
相手の胸板をポカポカ叩くが、それはなんの意味も成さない。必死に引き離そうとするが、それもやはり無駄。
｢ヒヒッ…あんま強引にすっと嫌われちまうぜ？｣
もう一人のバスケ部の男が、彼の肩から顔を出す。
｢そんなにマネージャーが欲しいなら、私じゃなくて別の人に頼めばいいじゃない！｣
そう言い放つが、男はさらに怪しく笑うだけ。
｢ちげぇよ。先輩からも後輩からも、同学年からも人気のあるお前を彼女にしちまえば、オレの地位は爆上がりだろ？｣
ゲス野郎、とはまさにコイツらのことで。
Aはどうしようもない恐怖と怒りを滲ませた目で、男たちを睨んでいた。
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東雲(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月4日 0時) (
レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。頑張ってください! (2019年5月15日 11時) (レス) id: cff6354fff (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - あいすすとろべりーさん» こんにちは！いつもリクエストありがとうございます！了解しました！気長に待ってくださると嬉しいです！ (2019年2月26日 11時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - リクエストでブチャラティが最近仕事が忙しくて疲れて夢主ちゃんに甘えるっていうやつが見たいです！お願いしてもいいですか？ (2019年2月26日 7時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 蛍雪0808さん» こんにちは！いえいえ！！いつもコメントありがとうございます〜！！喜んでいただけて嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 17時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年12月31日 15時
