＿＿ ページ17
｢な、なんなんですか、いったい…！｣
｢シーッ！あんま声荒らげんな！｣
口に人差し指をあて、Aの顔にグイッと近づく。
｢…オレだって悪いと思ってるよ。まさかこんな形で巻き込んじまうなんてな｣
｢私は大丈夫ですが…なぜ追われてるんです？何かやらかしちゃったんですか？｣
Aはミスタの顔を覗き込む。
すると、彼は｢あいつらの大切な女の心を奪っちまったのさ｣と笑った。
｢そ、それだけで殺されかけてるんですか？｣
｢まぁ、な｣
＿＿ギャングです、なんて正直に伝えられるハズもなく。
ミスタは思いついた言い訳を口にした。
｢…もう大丈夫、かな｣
ミスタが表の道を確認する。
男たちはもういない。いつものネアポリスがそこにある。
｢ふぃー…なんとかなったぜ…｣
｢もう男たちはいないんですか？｣
｢あぁ。なんとか逃げ切ったぜ｣
ヘラヘラと笑う彼の言葉、Aはほっとため息をつく。
すると、突然右腕を掴まれる。
｢はい？？｣と思わず変な声を出すと、｢まだ安全が確保された訳じゃあねぇからな。家まで送ってやるよ｣とミスタは笑う。
｢えぇっと…じゃあ、お願いします｣
｢おう！任せておけ！｣
陽気に返事をする彼に、なんとなく惹かれていった。
｢わざわざすみません｣
｢いやいや。気にすんなって｣
家の前で、Aはお辞儀をする。
｢それにオレが発端なんだしさ｣と言うと、クルリと方向転換をして、Aに背を向け歩き出す。
｢また、会えるといいな｣
右手を挙げてフラフラと歩き出す彼の背を見て、Aは｢えぇ｣と微笑んだ。
｢…それが彼女との出会い？｣
｢あぁ。懐かしいなぁ〜｣
ジョルノの問いに、彼はニヤけながら答える。
｢そんな彼女が今はお嫁さんですか｣
｢あの後、まさかあのチンピラたちに絡まれてるところに遭遇するなんて思ってもなかったぜ｣
ミスタはチラリと隣の部屋に目をやる。
ナランチャに勉強を教える愛しき妻を見て、目を細めた。
｢因みにアイツ、チンピラに絡まれたとき、自力で二人倒しててさ…｣
｢…貴方、全然活躍してないじゃあないですか｣
｢そうなんだよ。でも、あの時の可憐でカッコイイ姿に心を撃ち抜かれてさ｣
｢怒らせねぇようにしねぇとな｣と笑うミスタ。
ナランチャの｢羨ましいなぁ〜｣なんて声を聞いて。
Aはクスリと微笑んだ。
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東雲(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月4日 0時) (
レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。頑張ってください! (2019年5月15日 11時) (レス) id: cff6354fff (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - あいすすとろべりーさん» こんにちは！いつもリクエストありがとうございます！了解しました！気長に待ってくださると嬉しいです！ (2019年2月26日 11時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
あいすすとろべりー(プロフ) - リクエストでブチャラティが最近仕事が忙しくて疲れて夢主ちゃんに甘えるっていうやつが見たいです！お願いしてもいいですか？ (2019年2月26日 7時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
東雲(プロフ) - 蛍雪0808さん» こんにちは！いえいえ！！いつもコメントありがとうございます〜！！喜んでいただけて嬉しいです(*^^*)これからもよろしくお願いします！ (2019年2月11日 17時) (レス) id: cea307c8ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲 | 作成日時：2018年12月31日 15時
