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第6話 今の俺と昔の俺 ページ7








「ねえA!一緒にお昼食べない?」


「ごめん友達と約束してる」





もう何回目だろう。笑顔で話しかけてAに真顔で振られる。俺はガッカリしながら岩ちゃん、松っつん、マッキーに泣きつく。





「フラれる及川も新鮮だな〜松川」

「Aちゃんナイスだな〜花巻」


「そこ2人喜ばない!」





ニヤニヤと俺を見てくる二人、俺はそろそろメンタル的に限界。










「あの、及川先輩!」





そうこうしていると、廊下から数名の女の子に呼ばれた。口調的に後輩だろうか。





「なにー?」





全然笑顔を作る気になれないけど、とりあえず女の子達のところへ。





「あのっお昼一緒に食べませんか?」

「及川先輩が好きだっていう牛乳パンたくさんあるんです!」





キャッキャッと楽しそうな後輩ちゃん達。そういえば、俺とAが別れたって噂になってるらしいもんな。金田一情報だけど。





「…おい花巻、あいつ全然フラれてねぇぞ」


「Aちゃんだけが俺達の味方でした」


「つかクソ川、これであれに着いて行ったらAとは確実終わりだな」


「でもさ牛乳パンで釣られてるぜ」





目の前の後輩の手元には数個の牛乳パン。俺の大好物。





「……………」





でも今これを見て思い出すのは、あの時のAの悲しそうな顔だけ。





「ごめん、当分牛乳パンは食べられそうにないんだよね」


「え?好きじゃないんですか?」


「好きだよ」


「じゃあなんで…っ」





まあね、Aと付き合う前の俺なら喜んで付いて行ってたと思うけどさ。





「……それより大好きなものを失いそうだから。自重だよ」





納得してない様子の後輩に「じゃあね」と手を振る。深い溜息をついてニヤニヤしているバレー部メンツの元へ戻った。





「断ったのか?」


「当たり前でしょ。Aと付き合い始めてからそういうの全部断ってるし」


「まあ今は付き合ってないけどな」


「岩ちゃんは俺をどうしたいの!?」






第7話 大切なこと→←第5話 焦るイケメン



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白鈴(プロフ) - 利人さん» 及川〜(笑) ありがとうございます 嬉しいです(o^^o)これからもがんばります!! (2017年3月24日 1時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
利人 - あれ…及川………カッコいい… すごく感動しました!これからも頑張ってください! (2017年2月17日 18時) (レス) id: e5d1b4c8ae (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 小悪魔たんさん» わ〜ほんとですか( ; ; )そう言っていただけて光栄です!とても嬉しいコメント感激してます!こちらこそ、読んでくださりありがとうございました!! (2017年2月6日 22時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - なんか、もう!超超超よかったです!!私、こんなに目が離せなくなったの初めてです!もう読んでてドキドキしました!こんな風にコメント書いたのも初めてです!こんなにいい小説をありがとうございました!!!! (2017年2月4日 15時) (レス) id: 5c5226b33f (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - pipiさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません!とても嬉しいコメントに、この小説をかいて良かったなと思いました( ; ; )テッシュ郵送するので住所教えてください(こわい) 読んでくださりありがとうございました! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月10日 21時

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