第5話 焦るイケメン ページ6
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最近バレー漬けだったからそういうところもバレー脳になってたらしい。つまり心底Aに申し訳ない。
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「へー、それで喧嘩別れ」
「やらかしたな及川」
「とりあえず、元カノの好物ではないって弁解してこいよ」
部室にマッキーと松っつんと岩ちゃんが残り、俺がAと別れた(ことになっている)経緯を話すと、なんだかんだ話を聞くこいつら。
「そうしたいんだけどさぁ、Aの1番好きな食べ物が思い出せないんだよ…」
「そもそも知ってるのか?」
「いや松っつん。俺はAのことはなんでも知ってるよ」
「でも忘れてたら意味ないからね〜」
「やめてマッキー!ていうかお前らの覚えててAの覚えてないとかなんで!?」
「俺達のこと好きすぎだよな」
「ほんとよく覚えてんなぁ」
「チームメイトだから!あとAのほうが好き!」
「じゃあ忘れんなよ」
岩ちゃんの一言が胸に突き刺さる。松っつんとマッキーは能天気に笑ってる。
「まあとりあえず、思い出さないと始まらないわけだな。こればっかりは頑張れ」
「早くしないと他の奴にAちゃん取られちゃうよー?」
「それシャレになってないよ花巻」
「Aちゃんモテるもんな」
あはははと他人事のように笑い、部室から出て行った松っつんとマッキー。そして今更ながら自覚したこと。
「A、他の奴と付き合ったりしないよね!?」
「知らねぇ、とりあえず着替えろ」
今だに着替え終わっていない俺に、岩ちゃんが制服のシャツを投げてくる。
「岩ちゃん助けて!」
「嫌だ」
「いいの!?元気のない俺なんて俺らしくないじゃん!」
「おめーは落ち込んでるぐらいが丁度良い」
「岩ちゃんのバカ」と言って急いで着替えていると、帰る準備を済ませた岩ちゃんがこちらを向いた。
「あのな、Aと別れたくねぇならしつこく謝り続けろ。それしかないだろ」
「……………正論。」
ウンわかってる。こうなったら許して貰えるまで謝るしかない。
「よし!応援してね岩ちゃん!」
「だから嫌だって」
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白鈴(プロフ) - 利人さん» 及川〜(笑) ありがとうございます 嬉しいです(o^^o)これからもがんばります!! (2017年3月24日 1時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
利人 - あれ…及川………カッコいい… すごく感動しました!これからも頑張ってください! (2017年2月17日 18時) (レス) id: e5d1b4c8ae (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 小悪魔たんさん» わ〜ほんとですか( ; ; )そう言っていただけて光栄です!とても嬉しいコメント感激してます!こちらこそ、読んでくださりありがとうございました!! (2017年2月6日 22時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - なんか、もう!超超超よかったです!!私、こんなに目が離せなくなったの初めてです!もう読んでてドキドキしました!こんな風にコメント書いたのも初めてです!こんなにいい小説をありがとうございました!!!! (2017年2月4日 15時) (レス) id: 5c5226b33f (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - pipiさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません!とても嬉しいコメントに、この小説をかいて良かったなと思いました( ; ; )テッシュ郵送するので住所教えてください(こわい) 読んでくださりありがとうございました! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月10日 21時