検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:223,820 hit

第3話 すれ違い ページ4








「ごめん!絶対もうしない!」


「…………」


「じゃ、じゃあさ!これから揚げ出し豆腐食べに行こっか!Aの1番好きな食べ物だもんね?」


「そんなに好きじゃないよ。いつの元カノの話?」




あれ、おかしいな…揚げ出し豆腐が好きなの誰だっけ。


ニコリと影を帯びた笑顔を浮かべるA。俺は頭をフル回転させてAの好きな食べ物を思い出す。




「そ、そうだ…!チーズ in ハンバーグだっけ…?」


「ハンバーグはプレーンが好き。それは何人目の元カノかな??」


「……。シュークリームだ!そうだ甘いもの好きだもんね!?」


「カスタード嫌い。まあでも大半の女の子は好きかもね、徹のファンとかさ」




しんと俺達の間に沈黙が流れる。恐る恐るAの表情を伺うと、俺の予想とは裏腹にAは悲しそうに眉を寄せた。




「え…A?」


「私は覚えてるよ!徹の好きな食べ物は牛乳パン!」




Aの泣きそうな声に胸がぎゅっと締め付けられる。声をかけようと口を開いたとき、不意にAが席を立った。





「もういいよ!徹はモテるもんね!バカ!」


「ちょっ、A…!!」





そう言って店を飛び出して行ったA。急いで後を追うが、人混みに見失ってしまった。





「やば……」













そしてその日の夜に『別れよ』と一言メールが来た。もちろん俺は反対だ。


でもそれからかれこれ一週間、まあどんな状況かはだいたい予想がつくよね。





「A…」





もちろん俺は今もでもAと別れるつもりはない。たとえAが俺のこと嫌ってしまったとしても、俺はAのことが大好きだし。





「………ごめんね、A」





ただ一つ気がかりなのは、あの時のAの悲しそうな顔が頭から離れないこと。







第4話 本命→←第2話 きっかけは



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (456 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
504人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白鈴(プロフ) - 利人さん» 及川〜(笑) ありがとうございます 嬉しいです(o^^o)これからもがんばります!! (2017年3月24日 1時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
利人 - あれ…及川………カッコいい… すごく感動しました!これからも頑張ってください! (2017年2月17日 18時) (レス) id: e5d1b4c8ae (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 小悪魔たんさん» わ〜ほんとですか( ; ; )そう言っていただけて光栄です!とても嬉しいコメント感激してます!こちらこそ、読んでくださりありがとうございました!! (2017年2月6日 22時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - なんか、もう!超超超よかったです!!私、こんなに目が離せなくなったの初めてです!もう読んでてドキドキしました!こんな風にコメント書いたのも初めてです!こんなにいい小説をありがとうございました!!!! (2017年2月4日 15時) (レス) id: 5c5226b33f (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - pipiさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません!とても嬉しいコメントに、この小説をかいて良かったなと思いました( ; ; )テッシュ郵送するので住所教えてください(こわい) 読んでくださりありがとうございました! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。