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第2話 きっかけは ページ3








─── 1週間ほど前。部活休みの月曜にちょうど祝日が重なった。俺はもちろんAとデート。





「どうだった?」


「面白かった!徹が選ぶ映画はいつも当たりだね」


「でしょー?いつもAが好きそうなの選んでるからさ」





俺はAが大好き。Aも俺が大好き(たぶん)。デートもたくさんしてるし、一緒にいると楽しいし、Aは見ていて頬が緩むほど可愛い。


ちなみに文化祭ではベストカップルにだって選ばれた。今年で3年連続三冠達成。




すでに俺の中でAは、大事な大きな存在になっていた。




「そういえば、Aが前言ってたカフェ行ってみる?ケーキが美味しいって噂のとこ」


「行きたい!ありがとう徹!」




好きな人笑顔って死ぬほど可愛いでしょ?Aを喜ばせるためなら俺はなんでも出来る。




しかし今回かぎりはこれが、俺達にとって最悪の結果を招くこととなる。









「美味しい!好き!」


「俺のこと?」


「…ケーキのこと」




幸せそうに笑うAを見つめる。俺ってかなり良い彼氏?


ふとAの皿を見るとケーキに乗っていたブドウだけが端に寄けてあった。




「ねぇA」


「あっ電話、ちょっと出てくるね」




電話をとり店の外へ出て行ったA。俺は皿に残ったブドウを見つめながら考える。




「…ブドウが嫌いなの、Aだっけ」




もう浅い付き合いじゃない。Aの好きなもの嫌いなものはちゃんと認識してる。




「この後どこ行くかなー」




なんて思いながら、特に深く考えずにAの皿に残ったブドウを口に入れた。




「………徹。」


「あっA!この後どうす…」




携帯を手に戻ってきたAの様子がおかしい。「?」の俺に、Aは泣きそうな顔を向けた。




「ひどい!私がブドウ好きなの知ってるでしょ!?」


「えっ…あ…好きなんだっけ…?」




やっちゃったって言葉が1番最適。しかもこの状況には覚えがあった。




「徹さ…前にもあったよね?あのとき確か気を付けるねって言ってた気がするんだけど」


「あはは…Aブドウ嫌いだった気がしたからさ…」


「何それ、元カノの話?」


「……………」




俺は顔に笑顔を貼り付けたまま固まる。背中の冷や汗が止まらない。






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白鈴(プロフ) - 利人さん» 及川〜(笑) ありがとうございます 嬉しいです(o^^o)これからもがんばります!! (2017年3月24日 1時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
利人 - あれ…及川………カッコいい… すごく感動しました!これからも頑張ってください! (2017年2月17日 18時) (レス) id: e5d1b4c8ae (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 小悪魔たんさん» わ〜ほんとですか( ; ; )そう言っていただけて光栄です!とても嬉しいコメント感激してます!こちらこそ、読んでくださりありがとうございました!! (2017年2月6日 22時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - なんか、もう!超超超よかったです!!私、こんなに目が離せなくなったの初めてです!もう読んでてドキドキしました!こんな風にコメント書いたのも初めてです!こんなにいい小説をありがとうございました!!!! (2017年2月4日 15時) (レス) id: 5c5226b33f (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - pipiさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません!とても嬉しいコメントに、この小説をかいて良かったなと思いました( ; ; )テッシュ郵送するので住所教えてください(こわい) 読んでくださりありがとうございました! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白鈴 | 作成日時:2015年5月10日 21時

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