第15話 幼なじみ ページ16
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「なあ国見。及川先輩今日調子悪いな…」
「ていうか全然集中出来てない感じ」
部活。こんなに影響が出るのかとビックリするぐらい何も出来ない。それくらいAは俺の中で大きな存在だったらしい。
「及川、ちょっと来い」
「…はい」
怒られる覚悟で監督の元へ行く。俺の様子を見た監督は腕を組み溜息をついた。
「少し頭冷やしてこい」
そういって、親指を体育館の外へ向ける。ある意味助かった。
「……………」
少し重いドア開け体育館の外へ出る。涼しげに吹く風に、俺はドアから続く3段の短い階段に腰を掛けた。
「……くそ」
情けない自分に腹が立つ。
しばらくすると後ろのドアが開き、聞き慣れた声が響いてきた。
「今日のはなんだ、クソ川」
「岩ちゃん…」
タオルで汗を脱ぐいながら、俺の横に腰掛ける岩ちゃん。
「…なんかあったろ、Aと」
「なんで分かるんだよ」
「お前が荒れてるからだよ」
いちよう隠してたつもりなんだけど。岩ちゃんにはバレバレのみたいだ。
「……はっきり言われたんだよ。別れようってさ」
「へー……そんで？」
「俺のこと好きじゃないのか聞いた」
「そんで」
「大っ嫌いって言われた」
口に出すだけで胸がズキリと痛む。岩ちゃんは「へー」と気の抜けた返事。
「あと…A泣いてた。」
「………そうか。」
「それだけ！？」と岩ちゃんを問い詰めると、うるせぇと頭を叩かれる始末。
「ひどいよ…瀕死の俺に」
「おめーは死なねぇから大丈夫だ」
「何それ…」
はあと深い溜息をつく。そろそろ俺のHPは0になって死ぬ。
「で、お前ら別れるのか？」
「……だって、Aを泣かせたままに出来ないだろ」
俯きながらそういうと岩ちゃんはまた「ふーん」と他人事のように返事をした。
「お前と別れたら、Aは泣かねぇのかよ」
「…わかんない。でも現に今は泣かせてるわけだから、それしか方法ないよ」
しんと沈黙が流れる。どうしたんだろうと岩ちゃんを見ると、岩ちゃんは不思議そうに言った。
「でもA、お前といるときはいつも楽しそうに笑ってたけどな」
「…え？」
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白鈴(プロフ) - 利人さん» 及川〜(笑) ありがとうございます 嬉しいです(o^^o)これからもがんばります！！ (2017年3月24日 1時) (
レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
利人 - あれ…及川………カッコいい… すごく感動しました!これからも頑張ってください! (2017年2月17日 18時) (レス) id: e5d1b4c8ae (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 小悪魔たんさん» わ〜ほんとですか（ ; ; ）そう言っていただけて光栄です！とても嬉しいコメント感激してます！こちらこそ、読んでくださりありがとうございました！！ (2017年2月6日 22時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔たん(プロフ) - なんか、もう！超超超よかったです！！私、こんなに目が離せなくなったの初めてです！もう読んでてドキドキしました！こんな風にコメント書いたのも初めてです！こんなにいい小説をありがとうございました！！！！ (2017年2月4日 15時) (レス) id: 5c5226b33f (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - pipiさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません！とても嬉しいコメントに、この小説をかいて良かったなと思いました（ ; ; ）テッシュ郵送するので住所教えてください(こわい) 読んでくださりありがとうございました！ (2016年12月7日 20時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白鈴 | 作成日時：2015年5月10日 21時
