口説きます7 ページ7
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な ぜ だ 。
「Aちゃーんおはよう。いま登校?ゆっくりだね〜。俺は朝練終わりだよ」
ここは1年の下駄箱、を少し通過した廊下。
黒尾先輩とバレー部見学時に見た顔が数人。バッタリ鉢合わせて、黒尾先輩は当然のように私の隣を歩いた。
「お、おはようごさいます私は部活入ってないのでいつもこのくらいの時間ですよ朝練おつかれさまです」
周囲の女子に敵意を向けられてないか警戒しつつ早口&小声ではなす。「え?」と言った黒尾先輩は、身体を傾けてわたしに耳を寄せた。
顔の、距離が、近い。
「ひいいおはようごさいます!今日も1日がんばりましょうね!!!さようなら!!!!」
「ひいってひどくない?ちょっと待って、」
そそくさと自室へ向かおうとすると、黒尾先輩に手を取られる。これを黒尾先輩の囲いにでも見られたら完璧にブラックリスト入りだ。
「マネージャー勧誘、協力してくれるんだよね?」
「あ…」
「わかりやす(笑) 冗談冗談。俺はAちゃんにマネージャーやってほしいからさ♡」
「え、」
「引くなよ」
腕が解放され、例の独特な笑い声を聞き、それでもキレイに笑う顔をついつい見上げていると、気付いた黒尾先輩がこちらを見た。
笑顔は微笑みに変わり、いつか見た優しいあの表情とかさねる。
「ん?ちょっと、そんなに見つめられるとトキメくんだけど」
「語尾に(笑)て付いてる感じやめてください」
「いや今のは付いてなかった大丈夫」
「うーん。」
「どうした」
「なんだか、バレー部関係者じゃなくて、学校のマドンナでもない私が、黒尾先輩とはなしてる状況に違和感が…」
「俺を何者だと思ってんだ??」
ここはすでに1年と3年の階の別れ道で、1年はいま私たちがいる階だけど3年はもう一つ上。
黒尾先輩のお連れ様方は先に階段をのぼり、黒尾先輩と2人きりで対峙する現在。
「むしろ必然って思ってくれていいよ。Aちゃん」
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白鈴(プロフ) - 苺飴さん» 読んでくださりありがとうございます(o^^o) 嬉しいコメントをいただけて幸せです。更新がんばります! (2017年2月18日 21時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
苺飴(プロフ) - 白鈴さん» いえいえデス。先程読みました。とっても面白いですね。夢主の反応とか(笑)。これからも楽しみにしてます。頑張ってください! (2017年2月18日 21時) (レス) id: c74503d232 (このIDを非表示/違反報告)
白鈴(プロフ) - 苺飴さん» 今日1笑いました(自分に) とっても恥ずかしい気持ちです。教えてくださりありがとうございました! (2017年2月18日 21時) (レス) id: 63f0029977 (このIDを非表示/違反報告)
苺飴(プロフ) - あの、タイトルのハイキューがハンキューになってますが… (2017年2月18日 21時) (レス) id: c74503d232 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白鈴 | 作成日時:2017年2月17日 22時